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一生に一度といわれる大きな買い物住宅。

その住宅を購入すると色々と人生1回しか行ないそうもない行事に翻弄されます。

 

その中でも、住宅を建築し始めた直後に行なうのが一大イベントでもある【 上棟式 】なるもの。

  • 上棟式はどのタイミングで行なうのか?
  • どんな感じで行なうのか?
  • 誰がやるのか?

 

最近は、昔のようにやらなくなってきて、略式(簡単に)で済ませることが多くなりました。

今回お客様の上棟式(略式)があったので、紹介していきます。

上棟式の意味・いつ行い・どうやるの?

上棟式は別の言葉で表すこともある

棟上げ(むねあげ)建前(たてまえ)建舞(たてまい)と呼ぶこともあります。

竣工後についても、建物が「無事であるように願う式」なんですね。

詳しくいくと

建物を守ってくれる守護神と匠の神を祀り、着工から上棟式(棟上げ)まで無事に進んだことを感謝して、これから完成までも無地に何事もなく竣工することを祈願する式なんですね。

 

上棟式はいつ行うか?>日取りのタイミング

建築スケジュール的にみると!

土台・柱・棟・梁などの建物の構造が出来上がるときに一番上に棟材(上記写真の⇦のところ)を添え付けるときに行うのが通常。

しかし、近年いろいろな工法ができ、棟が無い家づくりも多くなってきました。

 

また、施主となる方のお仕事の都合などで、ぴったりと棟上げの時期に行うことも難しくなってきています。

ハウスメーカーであれば、年間着工スケジュールを組んでいるところがほとんどなので、この日に上棟式をしたいという希望がすべてかなうわけではないことも多々ありそうです。

 

年間行事で見ると!

日を選ぶとなると、六曜が良く用いられます。

「大安・友引…」と言うあの日ですね。

 

基本的には、大安や友引が良いとされ、その中でも午前が良いとか、故人の出棺の時間(13時)を避ければ良いとか、地域によっても様々です。

 

しかし、全国的にあるのが、三隣亡(さんりんぼう)と言う、建築事には不向きな日があります。

三隣亡とは

九星の俗信の一つ。この日に建築をすれば火事を起こし、近所隣をほろぼすといって忌む日。さんりんぼ。

すべての日取りをよい日に合わせるというのは、今のご時世難しいと思いますので、「三隣亡」だけは避けるようにするとか、家族内でルールを決めるといいでしょう。

 

いつが吉日なのか?が分からないときはこちらから確認ができます!

建築吉日カレンダー

この建築吉日カレンダーを見れば、いつが日の良い日になるのかが一発で分かります。

Panasonicさんが提供しているページですが、すごく助かりますよ。

 

上棟式はどうやるの?>やり方

人生の一大イベントでもある上棟式ですが、やり方がわからないということで恥をかくことも避けたいですね。

昔は、無事に上棟(棟が上がる)したことを祝い喜び、棟梁や近所の方を呼び集め、飲めや騒げやで宴会のようになっていました。

しかし、今は一部を除きほとんどが行わなくなってきています。

そのような上棟式を経験した方も少なくなってきて、引き継がれなくなっていることも要因の一つでしょう。

詳しいやり方は下記にて。

 

上棟式をやるかやらないかは施主が決めること

地鎮祭とは違い、宮司(ぐうじ)を呼ぶこともなく、棟梁や監督が進行することが多くなっています。しかし、上棟式をやるかやらないかは棟梁や監督、ハウスメーカーの営業が決めることではなく、施主が決めることです。

これ、意外に知らない人が多いんです。

 

元は、無事にここまで完成したことを、施主が喜び棟梁などをもてなし食事や酒をふるまうような宴なのです。

棟梁からふるまってくれ!とは言えないのですよね。

上棟式の時間ややり方

上棟式は、盛大にやるとすれば、朝から夕方まで1日がかりのお祭りです。

 

朝作業開始時

上棟(棟(ムネ)が上がる当日の朝、大工さんなどに作業開始をお願いし、場合によっては、お神酒で清めてから開始するところもあります。最近では、安全のためお酒は避けている様子です。

 

休憩時(10時頃)

差し入れの飲み物や簡単なお菓子類を出して、労をねぎらいます。

 

お昼の休憩(12時頃)~1時間ほど

上棟式前なので、お弁当などを手配して食事をとってもらいます。

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施主の方も一緒に食事をするのが良いでしょう。

 

休憩時(3時頃)

10時の休憩と同じ、飲み物とお菓子類をだしておきます。

 

16時頃から上棟式(季節により暗くなる前に始めるように段取りします)

ここからは、略式上棟と同じ様に執り行います。

建物の四方を施主と棟梁が、お酒、塩、米などをまき清め、家内繁栄や安全祈願を行います。

 

上棟式は、棟梁や地域により、執り行い方がまちまちですので、家づくりをメインで担当する棟梁に聞くのが間違いないでしょう。

 

しかし、最近は略式で四方払い(四方固めの儀)という、家の四隅を、お神酒・洗米・塩で清め回り、二礼二拍手一礼で終わる式をするようになっているところが多くなりました。

略式の場合は、お昼や休憩などは用意せず、四方固めの儀のみを執り行うと覚えましょう。

上棟式に用意するものは

上棟式(もしくは略式)をするときに、お施主さん側が用意するものをまとめてみます。

  1. お神酒(一升瓶で)
  2. 洗米(一握り)
  3. 塩(ひとつかみ)
  4. 5円玉12枚(うるう年は13枚)
  5. 白い布・紙(祭壇を飾る為)
  6. コップ(参列者分)
  7. 地鎮祭で宮司からもらった棟札(上棟日・施主名記入)・・・もし地鎮祭をやっていない場合は神社で購入できますよ。

ハウスメーカーで建築する場合は、上記の物が揃えば、あとはメーカー側で用意してくれるものになると思います。

 

念のため必要なものは・・・

盛大にお祝いするときには、食事、飲み物、引き出物など多くを用意することになります。(ちょっとした披露宴ですね)

 

もし、ご自分で上棟に係る飾り物を用意する場合は上記1~6と以下のものをご用意下さい。

下記のAmazonであれば確実に手に入ります。

届くまでの期間がありますので、余裕をもって頼むようにしてください。

 

こちらは、上棟式の飾りみたいなものです。

棟梁に渡して、飾り付けしてもらいましょう。

 

こちらは、棟札ですね。地鎮祭の時に宮司にいただいた場合は、購入しなくて大丈夫です。

上棟式後に、棟梁に棟部分に打ち付けてもらいます。

名前や日付などを記入しておきましょう。

名前は、住む人全員を記入しても問題ありませんし、施主となる人のみでも構いません。

 

日付は、〇月〇日と書きますが、六曜的にあまり日が良くないようであれば「吉日」と記載すると良いでしょう。

「吉日」であれば、あなたにとって良い日ととらえることができます。

 

一番気になるご祝儀はどのくらい?どこまでの人に渡すのがいいのか

ご祝儀袋イメージ

ご祝儀に相場というものは無く、言ってみれば「無くてもいいもの」なのです。

しかし、ご近所付き合いの大工や知り合いともなると懸念事項が出てこないとも限りません。

 

「 あの家は、ご祝儀も出なかった… 」

などと噂されてしまってはいささか・・・

 

ハウスメーカー勤務の私が、過去の平均(相場)をお伝えします

ご祝儀額参考 祝い袋で大丈夫です。

棟梁2万~5万円(一人の場合と、親子でやっている場合がありますよね)合計5万円が上限でした。

もちろん特別に10万20万とはずむ方はいらっしゃいますが、例外ですね。

 

その他の関係者へは5千円から1万円程度

「これからもよろしくお願いします。」といって渡すと良いかと思います。

ただ、ハウスメーカーで建築する場合はこういったご祝儀は無くていいものだと思っています。

 

参列者は

建物に関わる施主・ご両親など・棟梁・監督・営業等の人々が参加します。

経験ですと、上棟時にいる職方にもお祝いしてもらうと良いと思いますね。

 

まとめ

上棟式イメージ

上棟式は、これまでと、これからの安全を祈願して無事に完成までお願いしますね。というのが今の上棟式の意味になってきています。

やるやらないは、それぞれ状況がありますし、費用もばかにならないものです。

 

なので、必ずやらなくてはいけないという思い込みは、無くて大丈夫だということを覚えておいてください。

そして、あなた自身が建築に携わる方の顔(棟梁や監督など)を覚え、挨拶をかわせる仲になることができるタイミングという場にもなり得ることも覚えていてください。

わざわざ手を抜く棟梁もいませんが、顔を知っていると知らないとでは雲泥の差がありますよね。

良い上棟を迎えてください。

 

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