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雑学

災害は予測不可能でも過去の経験を知ることで防災につながる

2016/10/19

住宅を建てたいと思っている方、建てた方の意識調査が出てきました。耐震性に対してのポイントが前年よりも上がってきています。地震が頻発しているこの日本で家を建てるのであれば必須項目ですね。今年、お隣韓国の方の家づくりをお手伝いしました。韓国では地震に対する知識が乏しく、対策という対策がない状態みたいなんです。その点日本は、昔から地震大国と呼ばれているくらい身近に起きる災害のひとつなので、被災の予防を徹底して行いたいものです。

 

災害は、予測不可能でも予防・対策を備えることはできる

1.地震・・・・・・世界で発生するM6以上の地震のうち、約20%が日本で起きています。

2.火災・・・・・・人は火を使う文化を創造したけど、火を使う機器も発明した。それが凶器となることも。

3.台風・竜巻・・・毎年必ず来る台風・近年突発的に起きる竜巻被害 年々パワーが増しているとおもいませんか。

1.大地震に備える

全世界で起こるマグニチュード6以上の大地震の約20%がこの狭い国、日本で起きているんです。だからこそ、その経験を活かすべきなんです。

今までの地震の全壊・半壊データ

 

近年の主な地震 全壊棟数 半壊棟数
阪神淡路大震災 104,906棟 144,274棟
新潟中越沖地震 3,175棟 13,810棟
東日本大震災 121,809棟 278,496棟
熊本地震 8,198棟 29,761棟

※出典:消防庁HPデータ

どんな建物が倒壊してしまうのか?

ニュースでよく耳にする、倒壊してしまった家の原因はなんだったのか?

木造の家という表現が良く耳にすると思います。これは、日本の建築シェアが木造がダントツに多いことからもそうなることが分かります。近年プレハブや鉄筋コンクリートの住宅が出てきてはいますが、それでも木造のシェアは80%以上と依然高い数値を記録しています。

そんな中、全壊・半壊した家を日本建築学会が調査をしていますが、そのほとんどが、シロアリや腐りの被害を受けていた住宅だということが分かっています。阪神大震災時のデータを見ると、なんと90%がシロアリ・腐りの被害にあっていたという事実があります。また、その様な被害にあっていない家では軽微な損傷にとどまっているというデータも出ています。

家の基本となる、構造体がシロアリ・腐りの被害にあっているということは、人で言うと骨がぼろぼろになっている状態。人にぶつかっただけで骨が折れてしまいます。そんな状態の家にならないように、シロアリ・腐り対策をしっかりと施すメーカーに依頼しましょう。

また、シロアリ・腐り以外にも重要な点があります。最近の報道でもあったように、熊本地震では最新の耐震基準設計を満たした家が倒壊したことで注目を集めました。この大きな原因は、デザイン性や使いやすさを過度に求め、壁の配置や窓の取り方で、バランスが取れていなかった建て物に他なりません。建物は重心と剛心のバランスがいい物が一番強いのです。

 

世界最大の耐震実験施設 E-ディフェンス

阪神淡路大震災を機に、卓上の計算だけでの建築には限界があると判断され、破壊に至るまでのメカニズムを検証できる施設として、世界最大の3D実大破壊実験装置として作られています。

最近テレビCMでも震度7以上を60回繰り返しても問題ない家など、見たことはありませんか。その実験をしているのが、この施設。話によると一回の実験で数千万円かかるとのことです。

年に1・2回一般向けの公開を行うときがあるようです。平成28年では3月にありましたが、それ以降現在はない様子ですね。決まりごととして中学生以上という条件がありますが、メールでの応募だったようです。

場所:兵庫県三木市志染町三津田西亀屋1501-21

 

建物が丈夫でも、中の状態は大丈夫?

阪神淡路大震災でケガをした人の原因がデータとしてありました。

家具の転倒等・・・46%  ガラスの破片・・・25%  天井・柱などの下敷き・・・17% 他・・・12%

このデータを見る限り、家自体の倒壊は免れても、家の中に持ち込んだ家具や地震で割れたガラスの飛散によるケガの割合が70%を超えています。

 

地震が収まった時の逃げ道は

先に書いた、家具の転倒やガラスの飛散・天井・柱の落下により逃げ道が閉ざされてしまったというデータもありました。2次災害の火災などにより、逃げられない場合はどうしようもなくなります。

経験から、家具は倒れないように固定するか、新築時に備え付けにしておく。食器棚など扉があるものは中身が飛び出ないように地震を感じたらロックするような器具を取り付ける。

火災発生の二次被害をなるべく少なくするように、ブレーカーが落ちるような仕組みにしておく。窓ガラスには飛散防止のフィルムを施工する。

このフィルムは、時と場合によっては逃げ道を閉ざしてしまう事にもつながります。近くにはフィルムを破れるものを災害用品に装備しておきましょう。

 

地震が収まった後の生活とは

私も東日本大震災を経験しましたが、一番の困りごとはライフラインが止まってしまうことでした。5ヶ月の子供がいた我が家では、まず水の確保から始まりました。

震災時に困ったこと調査結果では、食料の調達が1番。次いで水に関することで断水。停電・交通手段・寒さ対策・情報の入手となっています。

食料を加工するにも水が大事で、赤ちゃんにもミルク用・離乳食用の水が必須です。自動販売機の水は全て売り切れ、スーパーやホームセンターも長い列。断水になると風呂・トイレが使用できなくなってしまうのが、衛生上大変苦痛を味わいます。

このような事態を避けるには、日ごろからの備えが必要になります。今回初めて被災しましたが、結果1週間ちょっとで水・電気のインフラは元にもどりました。しかし、3日目4日目5日目あたりは、いつになったら前の生活に戻れるのか?という不安から、食料品の買いだめやガソリンの購入をあせっていました。経験から言えることは、程度にもよりますが、インフラが早期に回復する現代なので、2週間程度の備蓄があれば精神的負担は軽くなるのではと思います。

また、私のこのサイトでは太陽光発電の話もしていますが、停電時に緊急コンセント(専用)から1500wほどの電気が使えることを説明しています。非常用の電源として日中しか使えませんが、十分に不安を解消してくれる電力が得られます。

 

1500wで動く電化製品・消費電力のまとめ

電化製品 消費電力
アイロン 1400w
IH炊飯ジャー 1300w
食器洗い乾燥機 1300wー
ドラム式洗濯機 洗濯ー乾燥 200w-1300w
電気ケトル 1250wー
ドライヤー 1200w-
電子レンジ 500w-1000w-
掃除機 強 1000w 弱 200w
電気カーペット 400w-800w
テレビ(液晶42型) 210w
冷蔵庫(450l) 250w
携帯電話の充電 5w-10w

断水時の水確保

エコキュートを使用している家庭では、貯水タンクに湯水が溜まっている可能性があります。外部にあるタンクの水を生活用水として取り出すことができます。容量にもよりますが、4人家族用であれば370Lほどが使用できる計算です。(満水時)2リットルのペットボトル185本分になるので相当な量を確保できます。

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雨水を貯めることのできる、雨マルシェという縦樋につける商品もあります。これは災害用以外にもガーデニングの水やりにも使えるエコな商品です。

停電や災害時の電力確保

太陽光発電の緊急コンセントは先述したとおりですが、最近は蓄電池がはやりだしています。しかし、いつ起こるかわからない災害に備えるにはまだまだ高価な商品であることには間違いありません。(もとが取れるのかという以前の話)

そんなときは、ポータブル発電機がGoodです。

価格としては、10万円前後で家庭用が購入できます。蓄電池の100万円以上の価格からすると10分の1程度なので万が一のときの備品としてはいいのではないでしょうか。

ガスで動く発電機も魅力満載です、カセットコンロに使う小さなガスボンベで発電ができちゃうスグレモノ。発電機自体も旅行用のスーツケース程度の大きさとあって場所も取りません。しかもカセットボンベ(250g)2本で連続約2時間使用が可能。

注意!必ず屋外での使用を守ってください。その為に、延長コードも用意するといいかもしれません。(我が家ではありますね)

家を建てる方が耐震と同じくらい気にしている地盤

家自体がしっかりとした耐震構造になっていても、水の上に建てればそりゃぁ傾きますね・沈みますね。そこをちゃんと調べないと安心した家を得ることはできません。いくら高価ですばらしい調理器具を持っていても、それを使う食材がなければ何の意味もないのと同じで、しっかりとした地盤が必要になります。

日本には古来から、地名で地盤の良し悪しが判断できるように先人の知恵が盛り込まれています。

~新田とか、~沖とか、~浦などと言う、『水』に由来するような地名は、昔、田んぼであったり、海であったり、河川であったりとしたところになることが多くあります。新しい分譲地では、昔の名前を改姓して由来が分からなくなることがほとんどです。その場合は古地図を参照してみてください。地形図から読み取れるものがあるはずです。

しかし、悪かったからといってダメな土地と判断はできません。しっかりとした調査に基づき、しっかりとした施工(改良・補強工事)を行えば問題ありません。

家を建築する際は、必ず地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験等)を実施し、できれば立ち会うことをおススメします。

 

2.住宅火災に備える

住宅火災に備えるには、どうなると火災が起きるのかの発生原因を知ることで予防ができます。

住宅火災発生原因は、ちょっとしたことがほとんどです。

原因別出火件数:出典:消防庁 防災情報室

原因箇所 件数
1位 こんろ 2,278件
2位 たばこ 1,502件
3位 放火・疑い 1,454件
4位 ストーブ等 928件
5位 配線 521件

火災の起きる時期と湿度の関係

火災の発生時期の多くは、冬場の乾燥時期に当たります。寒くなってくれば、暖房機器の出番になりますが、それと同時に毛布などの燃えやすいものも身近にある季節です。多くは、ちょっとした不注意からの発生が多く、生活に密着した原因です。消し忘れや不始末は、日ごろの注意を心がけましょう。

次いで、地震の二次災害のトップが火災になります。ストーブなどの暖房器具からの出火が多く出ており大規模な延焼火災へと発展していきます。

国レベルでの感震ブレーカーの普及に取り組んでいますが、まだ義務でもないので認知が低いでしょう。火災警報装置機のように義務化していけば、新築を建てる方から順次広まっていくはずです。

現在の新築でのガスコンロ需要はものすごく減っており、住宅メーカーでは90%以上がオール電化を選択しているというデータも出ている様子です。高齢者が住む家は、古くなっている可能性が高く、ガスコンロの率も高い傾向にあります。住宅出火原因1位のこんろには、そういった住む人の高齢化も関係しているのかも知れません。

可能であれば、家の中で火を使わないような工夫ができるとベストです。火を燃やすということは一酸化炭素も発生します。火災以外にもガス中毒という事態も考えられるのです。

都道府県ごとの火事率(総務省消防庁の発表によると)大都市圏での火災件数が高くなっている傾向があります。

東京都:6000件以上 大阪府:4000件ほど 愛知県:3600件ほど 神奈川県 3000件ほど 埼玉県:3000件ほど 兵庫・千葉:2500件ほど 福岡:2200件ほど/年

 

3.台風・竜巻に備える

今年は、初めて台風が東北・北海道への上陸をし、多大なる被害をだしました。このところ観測史上初というニュースを多く見るようになりました。異常気象という人間の力ではどうしようもない自然災害をできる限り未然に予防したいものです。

どんな被害が想定されるのか

日本は台風の通り道といわれるくらい台風が来ます。その台風に備えるには、自分の家だけではなく、身近な通勤・通学路の状況も把握しておかなければいけません。瞬間最大風速50m/秒を超えてくると、街路樹のような大木が倒れる猛烈な風になります。それだけではなく、街路樹の2次被害として、電線が切れたり、信号機が消えてしまったりと、インフラを狂わせる出来事が発生してきます。

瓦や看板、時には車が飛ばされてくることも考えておかなければいけません。

数年前・茨城県つくば市で起きた竜巻被害はひとつの家を基礎ごとひっくり返すほどのパワーを持って襲いました。近隣には、東日本大震災で福島から被災した方が身を寄せていた県営住宅にも直撃し、地震と竜巻の2回も被災した家族もいました。

屋根が吹き飛ばされている映像を見たことはありませんか?最近多い太陽光発電システムも屋根に後付する方法が取られています。安さばかりでなく、しっかりと施工ができる業者を見つけましょう。万が一パネルが飛び、隣家に被害を及ぼすことになれば住みづらくなることは間違いありません。

 

日本各地の観測史上、過去最大瞬間風速 出典:気象庁HP

地名 最大瞬間風速 台風名
札幌 50.2m/秒 平成16年台風18号
秋田 51.4m/秒 平成3年大風19号
千葉 48.6m/秒 昭和60年台風6号
51.3m/秒 昭和34年伊勢湾台風
大阪 60.0m/秒 昭和9年室戸台風
徳島 67.0m/秒 昭和40年大風23号
鹿児島 58.5m/秒 平成8年大風12号

保険に加入することは、必須条件ですが、窓には飛散防止フィルムや強固なシャッターを備えましょう。貧弱なシャッターでは、硬いものが当たると折れ曲がり、室内にあるガラスが割れることになります。そうなるとシャッターの意味がありません。

 

まとめ

 

災害はいつでも、どこでも起きる可能性を秘めています。自分のところは大丈夫だろうと思わず、今日明日にでも被害にあう危険性があることを認識して初めて防災の第一歩となります。災害は時間を指定してくれません、日にちを指定してくれません、いつ起こるかわからないのです。

熟睡している真夜中に起こるかも知れませんし、仕事で外にいるときかもしれません。あらゆる危険を想定しておき、最善の対処ができるようにすることが被害にあいにくくする最善策となります。

最近多い、大雨・集中豪雨(ゲリラ豪雨)・大雪などの水に関係する災害も増えています。河川の決壊は、自治体のハザードマップを確認すれば事前対策を講じることができるでしょう。

昨年の鬼怒川の河川氾濫地域も、自治体のハザードマップには危険エリアとして発表されていた地域でした。

健康と一緒ですが、起きてからの対策も必要ですが、起きる前の予防線が一番効果を発揮し、財産を守ります!

 

 

 

 

 

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