一条工務店の「夢発電システム」を載せようか悩んでいる人。

多分結構いると思います。

だって、

  • 元が取れるのか?
  • 保証はどうなっているのか?

などなど、多くの不安がありますもんね。

そんな不安や疑問に、夢発電システムを搭載している我が家の状況を紹介します。

 

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一条工務店の夢発電システムを搭載するメリットとデメリット

一条工務店の提供している「夢発電システム」は、俗にいう太陽光発電システムのことです。

しかし、価格的メリットやシステムの独自性から「夢発電システム」と呼んでいます。

搭載率が90%近いこのシステムは、なぜこんなに人気なのでしょうか?メリットデメリットを見ていきたいと思います。

夢発電システムを搭載するメリット

  • 売電、もしくは自家消費して電気代を減らすことができる
  • 売電して不労所得を得ることができる

太陽光発電無搭載の毎月かかる電気代は、高くなると経済的・精神的な負担にもなります。

  • 寒いから暖かくすると電気代がかかる
  • 暑いからエアコンをつけると電気代が上がる

太陽光発電システムを搭載すると、これらの負担を軽減することができます。

  • 10kw未満の太陽光発電なら、発電した分を自宅で使い、余った電気を売電することで、搭載メリットを受けることができますね。
  • 10kw以上の太陽光発電なら、全部売電することもでき、売電利益に全く手を付けないで置くことができれば、勝手に貯蓄ができてしまいます。

太陽光発電の一番のメリットは、上記のような金銭的メリットがどれだけ得られるのか?に尽きるでしょう。でもこれらのメリットは、一条工務店の「夢発電システム」に限らず、どこの太陽光発電システムでも受けられるものです。

 

では、一条工務店の「夢発電システム」だけのメリットはどう言ったものなのでしょう。

夢発電システムを採用することで得られる4つのメリット

夢発電システムを搭載することのメリット

  1. パネル単価が安い
  2. 住宅と一貫施工
  3. モニタリングシステム
  4. 売電収益率が高い

1.太陽光発電パネルの単価が安い

一般的な太陽光発電パネルは、太陽光発電メーカーが製造し、販売しています。そのため、ハウスメーカーが間に入る構図となり、中間コストが必要となります。

一条工務店の太陽光パネルは、自社製造、自社販売、自社施工です。

 

経済産業省発表の平均市場価格は、

  • 35.4万円

一条工務店の販売価格は、(2018年9月現在)

  • 10kw以上=19万円/kw
  • 10kw未満=24万円/kw

参考資料!(経済産業省 資源エネルギー庁 

出典:夢発電システムパンフレット
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 エネルギー白書2018

 

2.住宅と一貫施工!メンテナンスも1本化

太陽光発電システムのトラブルの多くは、施工不良です。

屋根に太陽光発電パネルを留めるために、どうしても穴をあける必要があります。

雨漏れや配線などの施工は、住宅の構造に精通した人でなければ、一般的な施工にとどまります。

 

設計段階での配置計画ができ、一体型となっていることから、施工精度が高く保てるのは安心です。

さらに、何か不具合があっても製造や施工が一条工務店なので、メンテナンス依頼は、フリーダイヤル1本で済んでしまいます。

3.モニタリングシステム

太陽光発電は、売電ができて初めて価値が出てきます。ただ屋根の上に載っているだけでは、屋根材と変わりません。

発電がしっかりと行えているかどうか?

というのは、とても重要なポイントです。

 

その点、モニタリングシステムがあることで、監視ができ、異常がある場合はお知らせしてくれます。

詳しくは、一条工務店の太陽光!性能は大丈夫?夢発電シミュレーションと3年間の実データを比較検証!にて紹介しています。

4.売電収益率が高い

売電収益率が高いというのは、かなり大きなメリットです。

一般的に太陽光発電パネルを比較するときに、「発電効率」という部分を比較します。

例えば・・・

  • A社のパネル「発電効率」=19%
  • B社のパネル「発電効率」=23%

単純に比較すると、発電効率」=23%のパネルを選択します。

これにより、売電量が増えるからですね。

 

しかし、パネル価格メリットが大きくなると、「発電効率」を上回る売電収益率となるのです。

4つのメリットの「パネル単価が安い」で紹介しましたが、市場価格の3割安くらいになっているため、仮に6kwの搭載をしようと考えた場合・・・

  • 市場価格単価で6kw搭載の場合【 212万 】
  • 一条工務店単価6kw搭載の場合【 144万 】

※以下計算式

  • (35.4万円×6kw=212.4万円)
  • (24万×6kw=144万円)

その差、68万円となります。言いかえれば、68万円の利益増です。(単純計算)

 

ちなみに・・・

我が家の、契約前シミュレーションデータと実発電データを比較した記事があります。

一条工務店の太陽光!性能は大丈夫?夢発電シミュレーションと3年間の実データを比較検証!

興味があれば参考にご覧ください。

夢発電システムを搭載するデメリット

夢発電システムを搭載すると、予期せぬ事態に陥る可能性があることが最大のデメリット。

夢発電システムを搭載することで起きうるデメリット

  1. 天災などの災害に巻き込まれた場合
  2. 不具合で発電がしない状況になる場合
  3. 系統連系費用がかかる場合がある(大容量の場合)
  4. 外観デザインの好みが分かれる

1、2のような場合は、売電利益が入ってこないことになるので、先行投資した「夢発電システム」の初期費用の回収が遅れることになります。

1、2、天災や不具合などのデメリット

天災というと、地震などが想定されます。

しかし、地震保険に加入していればこのデメリットは、半分解消されるでしょう。地震保険に加入していない方には、デメリットです。

 

地震保険についての記事は、住まいの地震保険の選び方!家の性能で4倍近くの差がつくことがあるこちらで紹介しています。

 

太陽光発電は屋根につける家電になります。

その際に気になるのが、雹(ひょう)被害です。

こちらの対策は、火災保険でまかなうことが可能です。火災保険を契約する前に約款を確認してください。

一条工務店の代理店での保険契約は、DMで紹介されることがほとんどです。しかし、対面での説明を希望すれば、話を直接聞くことができますので、相談してみてください。

 

一番厄介なのは、売電収益で返済している場合です。

一条工務店の保険で、発電保障なるものはついていないでしょう。

そうなると、地震や雹(ひょう)などの被害をうけ、一時的に発電ができない(売電ができない)という状況が続いた場合、売電収入が途絶えることとなります。

 

働いて得る収入の中で、返済計画を立てている人は、最悪売電がストップしても支払いが滞ることがありません。

しかし、売電収入をあてにして返済計画を立てている人は

 

「支払いができなくなる」もしくは、「貯金等で賄う」

 

ということになり大変リスキーな案件に早変わりします。

太陽光発電システムの雹(ひょう)に対する衝撃試験を、住まいの体験会で見ることができます。

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詳しくは、一条工務店の工場見学「住まいの体験会」参加するとどんなメリットがあるの?にて紹介しています。

3、系統連系費用がかかる場合

10kw以下の余剰電力を選択した場合は、系統連系費用がかかりません。

しかし、10kw以上の大容量太陽光発電を搭載し、全量買い取り制度を選択する場合は系統連系費用なるものが発生する場合があります。

「系統連系費用がいくらになるのか?」

は、一条工務店では全くわかりません。

電力会社が電線の配線図を作製し、「どこに負荷が掛かるのか?」「追加の必要な電線や電柱はあるのか?」等を計算してからでないと分からないからです。

つまり、出たとこ勝負!

私の家では、入居するまで費用が分からず、40万超えの請求が来ました。

4、外観のデザインに関するデメリット

この外観デザインは個人の好みによって分かれる部分です。

できるだけ多くの太陽光発電を搭載しようと思えば、大きな片流れ屋根になりますし、少しで良いとなれば、切妻屋根になります。

この議論は、好みによるとしか言えないかもしれません。

夢発電システム保証についてのデメリット

上記に記したデメリット以外にも保証に関するデメリットが存在します。

一条工務店のホームページを見ていくと、保証に関して以下のように出ています。

10年のシステム保証。

出力保証:太陽電池モジュールの公称最大出力の下限値(公称最大出力の95%)90%まで

機能保証:太陽電池モジュール、太陽電池設置架台、パワーコンディショナ本体、接続箱、接続ケーブル、延長ケーブル(一般消耗品、お客様の故意または過失によるばあいは除く)

と書かれています。

 

原則、太陽光発電のメーカー保証は、JIS基準で最低でも10年の無料保証が受けられるように決まっています。

この前提を踏まえた上で、

「一条工務店のシステム保証は妥当なものなのか?」

を、一般的な太陽光パネルを販売しているメーカーの保証と比較してみましょう。

太陽光発電メーカーの保証比較一覧

メーカー名 区分 メーカー保証 自然災害
補償
その他の保証
システム
保証
出力
保証
長州産業
CIC
無料 15年 25年 施工保証:10年
(雨漏り保証も含む)
パナソニック
Panasonic
無料 15年 25年 10年
(補償加盟店
から購入)
シャープ
SHARP
無料
(BLACK SOLAR)
15年 20年
無料
(標準)
10年 10年
有料
(まるごと15年保証)
15年 15年
Qセルズ
Q.cells
無料 15年 25年 10年 日照補償制度:1年
京セラ
Kyocera
無料 10年 20年 10年
有料
(トリプル保証)
15年 20年 15年
カナディアンソーラー
Canadian Solar
無料 10年 25年 10年
有料
(エクストラ保証)
10年 25年 15年
三菱電機
MITSUBISHI
無料 10年 25年
有料 15年 25年
東芝
TOSHIBA
無料 10年 10年
有料
(20年パワフル制度)
15年 20年
有料
(15年パワフル制度)
15年 15年
ソーラーフロンティア
SOLAR FRONTIER
無料 10年 20年
有料 15年 20年

この表は、太陽光発電見積もりサイト(ソーラーパートナーズ)からお借りしました。

国で定めている、JIS基準に当てはまるのは当然ですが、各社差別化をはかるために保証期間を延ばしてきています。

この表と一条工務店の保証を比較すると、最低限度の保証となり、少し寂しい感じがしますね。

まとめ

一条工務店に限らず、日本で建築されている住宅の多くに「太陽光発電システム」が搭載されてきています。

国の進めている、ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)が進む限り太陽光発電システムは必須アイテムとなるでしょう。

そう考えると、デメリットはありますが、他社のシステムと比較すると悪くない、むしろメリットが多いシステムになるでしょう。

夢発電システム搭載メリットデメリット

メリット

  • パネル単価が安い
  • 一貫した施工でメンテナンス性◎
  • モニタリングシステム無料
  • 売電収益率高い

デメリット

  • 天災などの災害に巻き込まれた場合
  • 不具合で発電がしない状況になる場合
  • 系統連系費用がかかる場合がある(大容量の場合)
  • 外観デザインの好みが分かれる
  • 保証期間が最低限

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