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太陽光発電設置メリットではなく知っておいて損はないデメリットの8つ

太陽光発電システムを検討している方は、どのようなメリットがあって、どのようなデメリットがあるのかが凄く気になるところだと思います。太陽光発電に何を求めているのかによって搭載する、しないを決める方も居ますし家を購入する段階で何も疑問に思わず搭載する方もいる事でしょう。これからの方や、すでに搭載しているけどデメリットがあるの?と疑問に思っている方は必見です。搭載している私の経験も踏まえご紹介していきます。

  1. 住宅用太陽光発電のデメリット:家の次に高い買い物で、初期費用が回収できない?
  2. 住宅用太陽光発電のデメリット:売電ができなくなるリスク?
  3. 住宅用太陽光発電のデメリット:メンテナンス費用がかかる?
  4. 住宅用太陽光発電のデメリット:雨漏りの危険性がある?
  5. 住宅用太陽光発電のデメリット:近隣トラブルになる可能性がある?
  6. 住宅用太陽光発電のデメリット:屋根への加重がかかる?
  7. 住宅用太陽光発電のデメリット:売電できなくなったことが分かりにくい?
  8. 住宅用太陽光発電のデメリット:美観が損なわれる?

これだけではないと思いますが、ちょっと考えただけで出てくるものの代表例でしょう。よく聞かれます。このようなデメリットを理解することで設置をしないという考え方もありますし、デメリットが解消できるような搭載の仕方が見つかれば設置するという流れに踏み切る方もいるでしょう。一つずつ解説していきましょう。

1.住宅用太陽光発電のデメリット:家の次に高い買い物で初期費用が回収できない?

太陽光発電の単価は1kwあたりいくらになるのかが指標になります。一時期太陽光発電が流行る前は1kw/100万円と言う時代もありましたね。まだまだ技術開発が進んでいない時代で、購入する方も少なく単価が下げられなかった時代でした。2016年現在の1kwあたりのパネル単価は高い時期の約1/3程度の35万円ほどになっています。日本の平均搭載量は4.3kwほどと言うのが、経済産業省から発表されていますので、パネル自体は150万円ほどで購入できることになります。正確にはパワーコンディショナを購入したり、設置場所によって施工費が変わることが考えられます。そうすると、170万円ほどは必要となり、車が購入できるくらいの価格帯になってきます。6kw・8kwと大容量になればその分費用もかさみます。

この価格帯になると、現金での対応が厳しい価格になることもありますので、ソーラーローンを利用することが増えてきています。そのローン金利分費用がかさみますが購入を検討されている方は利用して現金を手元に残しておくほうが無難でしょう。

20年間での収支を見てみます

170万円の初期投資に対して、20年間240ヶ月で割ってみると約7000円となります。4.3kwの搭載で毎月7000円以上のメリットが出るのであれば金銭的な面だけで言うと設置費用を回収することができる試算になります。

私の家の発電量から4.3kwのメリットを試算すると、1ヶ月あたり約12500円のメリットが出る計算です。(平成28年度の買取価格:東京電力管内)11年目以降は国の指針にあるように買取価格を下げて計算すると1ヶ月あたり約4500円の計算となります。(11年目以降 1kwhあたり11円の買取価格の場合

当初10年間で150万円のメリット。11年目から20年までのメリット54万円を足すと204万円になります。170万円に対してのメリットは34万円です。大きな黒字になるかといえばそんなに多くはないと思いますが、赤字にはならないという結果です。

また、パネル単価が平均値での価格として比較していますので、実際のパネル価格は30万円程度になってきています。初期費用でも20万円の誤差が生まれるのでより黒字化が出せるという結果になるでしょう。

※11年目以降の買取単価(調達価格とも言う)を24円計算や25円計算にしている業者やサイトをよく見かけます。2年前ほどであれば国も24円と言う方針を打ち出していましたが、現在は11円になるだろうという指針を打ち出しています。必ずこの価格になるかは誰も知ることができませんが、24円で推移することはほぼ間違いなくないと思います。試算をする上で、またシミュレーションをする上で価格の根拠をしっかりと見極めることが大事になります。

11年目以降を24円で計算すると20年間のメリットが260万円ほどになるので、90万円のメリットが生まれるとセールスできるのです。素人では中々この仕組みに気付くのは難しいでしょう。

2.住宅用太陽光発電のデメリット:売電ができなくなるリスク?

たまに売電できなくなるというような話を聞くことがあります。私もそんなことが起こるのかとびっくりしてその都度調べるのですが、そのような記事も発表もありません。太陽光発電を搭載していない方の半端な知識や、間違った考え方によるものかと思います。

上記で計算していますが、10年間は国の法律で買い取ってもらえるというルールがあります。これは再エネ特措法というものに定められております。この法律を国が作り国が破るということはありえないことになりますので、安心してもらえるかと思います。

もう一つ、売電ができなくなるのでは?とお考えの方の意見では、どんどん太陽光発電で電気を売る人が増えると電力会社が買い取らなくなるのではないか。しいては、買い取る力もなくなるので、売電ができなくなることに繋がるのではといった不安が感じ取れます。しかし、この考え方は誤解になります。売った電力は電力会社が支払いを行なっていますが、その資金は電力会社が、電気を使用している家庭から少しづつ徴収してそこから支払いをしているのです。そう、電気代に少し上乗せして、その集まった資金を太陽光発電搭載家庭に振り分けているという形です。

※電力会社からの明細に”再エネ発電賦課金”という項目があります。これが徴収されている金額になります。一度チェックしてみましょう。

以上のことから、売電ができなくなることになるとすれば、国が崩壊するときになり、それは考えられないということです。

 

3.住宅用太陽光発電のデメリット:メンテナンス費用がかかる?

初期費用が高い太陽光発電ですが、その割りにメンテナンス費用がかかりにくい機器になっています。車であっても、オイル交換、定期点検、車検、税金、タイヤ交換、洗車費用とこまごまとしたものがかかります。その点太陽光発電システムは基本パネル面はメンテナンスフリー、パワーコンディショナについては寿命が来る10年から15年の間に基盤の交換時期がある程度です。4kwほどの太陽光に付くパワコンは約15万円もあればお釣りが来るでしょう。10年で試算しても年に15000円の貯金をしておけば交換時期が来ても安心です。逆にそのくらいかかるという認識が必要になります。

住宅用の太陽光発電システムには、定期点検を行なったほうが安心できるのですが、【義務】がありません。義務がないということは自己責任になる訳です。基本メンテナンスフリーと謳えるほどしっかりとした機器になるのですが、点検を行なうとすればガイドラインが目安になるでしょう。そのガイドラインによると、目視点検と測定に別れ、4年に一度2万円のどの費用が一応の目安になっています。(資源エネルギー庁資料から)

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4.住宅用太陽光発電のデメリット:雨漏りの危険性がある?

雨漏りと言う現象は、新築でも既築でも可能性としては起こりえることを理解するのが一つ。通常屋根の構造は瓦やスレート、ガルバリウムなどの人で言うと傘を差している状態になります。その状態を雨が潜り抜けてくるとすれば、傘自体に問題があるということになります。穴が開いたりとか。屋根も同じで、瓦が雨を避けてくれているものになります。瓦の下には防水シートが施されさらいその下には野地板・垂木が存在しています。もし瓦が割れていたとしても、基本的には防水シートが水をはじき雨漏れには発展しません。

注意が必要なのは、新築した時に施工した防水シートが劣化していたり、低品質なものを使っていたりした場合、太陽光パネルを設置することで本来の機能が発揮できず固定部分のビス等の穴から漏水することが懸念されます。それに気付き太陽光業者が雨漏れ対策を施してくれるかどうか、また、新築時の施工のばらつきや品質によるものもあることを念頭に置く必要があります。

私の知る限り、太陽光を後から設置して雨漏りしたという事例の報告は上がってきていません。もしあるとすれば、施工技術のない職人(素人・経験が浅い)が行なうということが挙げられます。これも、バブル的に太陽光発電業者が増え、取り合いになることで値引き合戦が行なわれ、消耗戦が続くと、施工業者に支払う代金が少なくなる。すると施工業者も低品質な部材を使わなければいけなくなるというデフレスパイラルが引き起こす原因にもなっています。

 

5.住宅用太陽光発電のデメリット:近隣トラブルになる可能性がある?

太陽光発電システムが流行りだして少し経った2013年。太陽光パネルによる近隣トラブルがニュースとなりました。北側に設置したパネルに太陽光が反射して、北側の隣家がまぶしいとトラブルに発展した例です。これは裁判にまで発展して、一審では撤去命令が下されました。そもそも、北側に設置をしたところで発電量はほぼ見込めないということが分かっているので、現在では北側に施工する業者は居ないのではないでしょう。もしいるとすれば、パネル枚数を売りたいが為に無理やり搭載を進めてくるということになります。そのような業者とは契約しないことです。先に上げた雨漏りリスクもある業者になることを覚えてください。

先ほどの1審撤去命令が出た判決例は、控訴審では、なんと覆りました。損害賠償は認められないということに。ほとんどの方が控訴審の判決については知らないと思います。

たとえ瓦であっても、太陽光は反射してまぶしいということを知っている方は少なくないと思います。それがパネルともなると反感を買うことになるのでしょう。

しかし、長年住み続ける地でご近所トラブルは避けたいものです。慎重に業者を選び日々の付き合いをすることが一番の方法なのでしょう。

 

6.住宅用太陽光発電のデメリット:屋根への加重がかかる?

世界で起きる震度5以上の地震の発生率は日本が20%を占めています。全ての震度を含めても10%が起こるこの日本では、頭でっかちな瓦屋根が見直されてきています。そんな中、更に太陽光発電システムを搭載するとなると、加重の問題が叫ばれるのも分かる気がします。

  • 瓦の重さ 1㎡あたり約43kg
  • スレート 1㎡あたり約20kg
  • 太陽光パネル 1㎡あたり11kg

瓦にパネルと言う組み合わせは50kgを超えてきます。スレートとパネルでは瓦より軽い31kg。パネル一体型という新築時に搭載する物は15kgを下回る重さとなります。

既存宅で瓦に搭載が一番危険度が高いわけですが、しっかりとした施工をすれば全く問題がない重さになります。こちらもガイドラインに記載があります。

しっかりと事前調査を行い対策を施した上での太陽光設置を行なうことを検討してください。

 

7.住宅用太陽光発電のデメリット:売電できなくなったことが分かりにくい?

売電ができなくなったことがわかりにくいというケースがあります。どんなケースか解説していきましょう。

通常太陽光発電を設置すると、家の中にモニターが設置されます。そのモニターは興味のある最初の1・2ヶ月は日々の発電量を確認していますが、慣れてくるとチェックも疎かになってきて、最終的には、売電した明細も見なくなるなんて事が考えられます。怖いのはそうなったときです。

1年2年して太陽光の存在になれた頃、売電のある銀行通帳を記帳した際に、『あれっ』と気付くときです。最初の頃より、売電入金が少ないな?と感じるときは既におそし。パネルかパワコンかに不具合があるということが発覚します。入金の流れは、検針日から約1ヶ月以内に振込みとなります。私の家では検針日が毎月12日になります。入金は翌月月初→入金まで約20日間→記帳するのがその後10日後だったとします。すると検針日から1ヶ月経過していることになり、その前から不具合が発生していることになります。少なくとも2ヶ月は正規の発電量は確保できないことに。更に点検依頼、修理となると更に1ヶ月。合計3ヶ月もの期間もしくはそれ以上の期間売電が少ない状態になる可能性があるというリスクです。

この例は、今のところ聞いていませんが、起こり得る可能性は高い事例ではないでしょうか。かといって搭載をおススメしないということではありません。しっかりとしたチェックさえ行なっていればこの問題は最小限にとどめることができ、起こる確率はきわめて低いと判断できるからです。いざと言うときに、すぐに駆けつけてくれるしっかりとした業者選びを行なうことも大切な一つです。

 

8.住宅用太陽光発電のデメリット:美観が損なわれる?

これは、好き嫌いの問題があるので、一概にデメリットになるかは疑問ですが、純和風の家の屋根に太陽光が載っているのは私もあまりおススメしないかも知れません。金銭的なメリットと言う枠を超えた見た目の価値観になるものは、本人に判断を任せるしか方法がありません。私のお客様で南欧風の家でテラコッタ瓦を採用いただいた方がいます。奥様はその外観に一目ぼれ、旦那様は金銭的な部分を重要視して太陽光を設置したい。意見が分かれます。結局南欧風の外観にあまりしっくりくるとは言いがたい太陽光が搭載されました。

金銭的なメリットと言う枠ではない、こだわりの部分がもしかしたらデメリットになるのかも知れません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。メリットが表面上多く議論されている太陽光をデメリット面をクローズアップしてお伝えしてきました。結局のところ搭載する、しないはメリットとデメリットをできるだけ拾い出し、どちらが優先度が高いのかの判断になるのだと思います。その判断が搭載するほうに傾けば、日本中で太陽光が普及するでしょうし、そうでなければ、衰退する業界になることでしょう。

搭載することを選択する方には、業者選びがどれだけ重要なのかを一番に考え、搭載後の費用対効果を含め見ることをおススメします。

長文お読みいただきありがとうございます。

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