ハウスメーカーの内定を取る為には、住宅業界の今の動向を知っておく必要があります。知っておくことで質問が来た際にライバル達に差をつけた質問を投げかけることができるのです。
私が実際に対面した学生の質問は、正直薄っぺらいものがほとんどでした。面接での最後に、何か質問が無ければこれで終わりにしますが、いかがですか?と言うような問いかけをします。
最後に印象を与えることが出来る、最後のチャンスでもあります。
業界の知識を高め、内定を勝ち取りましょう。
ハウスメーカー営業職を希望する人が知っておきたい必須知識:2017
経済を活性化させる為に、住宅業界の占める割合は大きなものです。そのために、国は予算を計上するのです。
住宅を購入してもらう為に国が打っている政策は?
- 住宅ローン減税
- 投資型減税
- 住まい給付金
- ZEH補助金
- 住宅ストック循環支援事業
住宅ローン減税(住宅ローン控除)
これは、住宅ローンを組む人に向けた税制優遇措置です。基本的に10年以上の住宅ローンが対象となり、年末借入残高の1%もしくは年間支払い所得税のどちらか低いほうが控除されるという制度
例)年末残高が3000万円の場合1%の30万円を上限として、10年間所得税から控除されます。引ききれない場合は翌年の住民税からも控除されます。
投資型減税
住宅ローンを利用せずに、現金で住宅を購入した場合に最大65万円を上限に1回控除が受けられます。
住まい給付金
消費税が5%から8%に上がった事で、住宅購入が止まってしまわぬように最大30万円を給付金としてもらえる制度です。
これには、収入の制限措置が取られています。低所得者世帯に向けての給付金となります。
ZEH補助金
ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)のことですが、プラスマイナスして消費エネルギーと省エネと創エネで正味0となる住宅を建てようという制度で、現在補助金が75万円(H29年度)が貰えるもの。
このZEHは、H25年に改正された改正省エネルギー基準よりも高い次元での住宅となります。これの元となるHEAT20という基準があることも頭に入れておくと良いでしょう。面接官もHEAT20は知らないという人もいるかも知れません。
2020年に省エネルギー基準が義務化に向かって進んでいます。これからの住宅では切っても切り離せないキーワードが地球温暖化対策を推進する【省エネ住宅】です。
住宅ストック循環支援事業
これは旧耐震基準で建築された、住宅を建て替える人に対して最大50万円を補助しようという制度。耐震基準に満たない住宅を建て替え、良質な住宅をストックしていくことへの布石です。
これらの国が示している政策にたいして、ハウスメーカーがどのような対応を取っているのかが分かる質問をすると、将来に渡って考えている企業なのかどうかを判断することが出来ると思います。
また、少子高齢化に向けて各ハウスメーカーは限りあるパイの取り合いとなってきます。このまま住宅市場が縮小することに身を任せているだけの企業は淘汰される琴似なって来るでしょう。海外への進出や多角経営の基盤を作り出していないと吸収合併の標的ともなります。
くれぐれも嫌われないような質問をしてください。
ハウスメーカーも特長がいろいろ!強みのある企業は営業もしやすい
営業職に就くという事は、家を売るということ。
何かを購入する時は、欲しくなって購入するとか必要に迫られて購入するという行動があります。
住宅(家)は、人生で何度も購入できる人は限られますので一生に1回の買い物といわれています。
そんな高価な買い物ですから、購入する側は真剣です。
- 購入する方は何を基準に住宅(家)を決めるのでしょうか?
- どんな住宅(家)なら売りやすいでしょうか?
購入する方がこんなことを決め手にしている、という事が分かればそれに特化したハウスメーカーを調べるのです。
でも売り手のほうは、決まった仕様に基づき販売をするので、購入する方の決め手に近いかどうかが決断してくれる分かれ道です。
もちろん人(あなた)という営業マンが決め手になる場合も少なくありませんが、人で売るとういスキルは最初から備わっていません。
購入する方の、決め手が一番多い特長を持ったハウスメーカーが選ばれるわけですから、その特長を説明会などで見極める必要があります。
- 耐震性
- 耐久性
- 断熱性
- 気密性
- 設計の自由度
- 価格の妥当性
あなたがハウスメーカーの営業職になろうとするならばどんな性能を備えた企業で働きたいですか?
全てにおいてNo.1という企業はないのです。
ランキングからハウスメーカーの強みを理解する
良く聞くオリ○ンランキングというランキングをするサイトにハウスメーカーの色々なランキングが掲載されています。
- 設備内装の質
- 営業担当の対応
- 設計担当の対応
- 施工担当の対応
- 金額の納得感
- 住宅の性能
- アフターケア
- デザイン
- 販売棟数
- 売上高
- 展示場出展数
- 賞の受賞
- ダイバーシティ
- コンプライアンス
- 上場・未上場
などなど
あらゆる項目でランキングをしています。
自分が住宅を購入するならこのハウスメーカーだな!っと思えるところがベストでしょう。
営業マン1人あたりの年間販売棟数が多いメーカーは売りやすいともいえますね。しかし、価格的にローコストなため売れるというところは、お給料的には少し寂しいかもしれません。
あとがき
合同説明会だけでは分からないことがたくさんあります。住宅メーカーの場合はモデルルームが全国に多く存在しますので、一度話を聞きに行くのも一つです。
そこでの対応の仕方(人にもよる?)によっても、良し悪しの判断になるでしょう。