自然な暖かさ、火の表情が楽しめる”薪ストーブ”。燃料の薪さえ手に入れば燃料費がかからずに暖をとることができたり、災害時などにも重宝するストーブは年々人気が出てきて、取り扱い店も増えてきている。そんな生火を楽しめる”薪ストーブ”だが、どうしても手間がかかるのが導入に踏み切ろうとしている人の足かせとなっている。
そんな人におススメしたいのが”ペレットストーブ”燃料が薪じゃないから、なんて侮るなかれ!しっかりとしたストーブで比較的手ごろにストーブ生活を手に入れることができる。
かつて、車はマニュアル出なければ車じゃない!と言われていた時代もあったが、現在はほとんどがオートマ車になっている。そんな存在にペレットストーブはなるのでは無いでしょうか。
ペレットストーブのペレットとはなに?
ペレットとは、ストーブの燃料となるもので、間伐材を砕いて固形にしたもの。種類は大きく分けて3種類。
- ホワイトペレット:樹皮を含まない木質部が主な白いペレット。3種類の中では一番灰やススがすくないので初心者向き
- 全木ペレット:樹皮も含んだ木全てを使った茶色味がかったペレット。ホワイトに比べると灰は多くなる
- バークペレット:樹皮を主体とした色の濃いペレット。一般家庭では上記2ペレットがいいでしょう。
そのほかのペレット
最近はバイオマスペレットと言う種類が多く広まってきているその一部を紹介します
- 竹ペレット
- 廃菌床ペレット
- パーム殻(PKS)・パームカーネルシェル
- 汚泥ペレット
- RPF
- コーヒーかすペレット
- 紙おむつペレット
設置するストーブによっても相性があるので、メーカーや販売店などに確認する必要性があります。
ペレットストーブの特徴
街の中でも生火のストーブを楽しみたいと言う方にはおススメしたいペレットストーブは、扱い方も薪ストーブと比べると格段に手間がかからないストーブとなっている。燃料をペレットに頼る為、薪を割る必要がない。これは逆に薪割りに楽しみを持っている方には物足りないだろう。ペレット補給は燃料タンクにペレットを入れるだけで自動補給してくれる機種がほとんど。その自動補給のシステムのおかげで、火力調整も可能になっている。もちろん灰が少ないという特徴も兼ね備える。
薪ストーブとの比較
- 燃料代としては、ペレットの購入費用に加え、多少の電気代がかかるが、ペレット費用が薪よりも最大50%ほど割安になる。
- 施工費用は、機種代+10万円くらいの費用。薪ストーブは+10万円くらいの設置コストを見込む必要がある。
- 煙やガスに悩まされることが少ない
- 薪をくべず、スイッチと自動点火で現代のストーブに近い
設置する家の間取りや住宅環境によってペレットストーブの種類を選ぶ
大きく分けて3種類、そして輻射熱タイプと放熱タイプに分かれる
■FE式 強制排気式
ファンを利用して強制的に排気を促す方式で室内の空気を燃焼に使用する。日本では北国などの寒い地域でも安定した着火が期待できる。
■FF式 強制給排気式
ファンを利用して給排気を自動で行なう方式。不完全燃焼が一番少ないといわれる方式で昔の石油ストーブに似た方式。
■自然通風式
薪ストーブを同じ自然排気(煙突)式。長い煙突がストーブをイメージさせやすい
あとがき
実家の父がペレットストーブを昨年導入しました。暖かさはもちろんですが、夜の炎はほんと癒しをもたらしてくれますね。リビングの照明をストーブの明かりだけで生活すると、少しくらいですが世間の喧騒から離れることができ、心が休まる気分に浸ることができました。
できれば薪ストーブがいいとお考えの方でも、時代にあったペレットストーブと言う選択肢もありだと思います。
燃料費が気になったのでググッて見ましたが、高価なホワイトペレットでも1万円ほどで1ヶ月持つ量の260kgほどが売っていました。