カタログに載っている断熱性能Q値から算出している、冷暖房費。
実際の電気代とまったく違う?
「次世代省エネ基準Q値=2.7だと、冷暖房費は25.2万円」
これが、Q値の良い省エネ住宅
「Q値=0.62だと、冷暖房費は5.0万円」
Q値で冷暖房費に差がつきます。
って言うけど・・・「これってホントなの!?」
と思ったことはありませんか?
なじみのある自動車のカタログ燃費。
カタログでは、リッター20㎞だけど、実燃費は12~3㎞だったりします。
こんな感じで、カタログデータは結構ずれているイメージしかありません。
つまり、住宅の冷暖房費のカタログ光熱費は、あてにならないんじゃないか?という素朴な疑問。
今回自宅の電気代をもとに、どれだけの差があるのかを調べてみましたが、意外な結果でした。
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自宅の電気代とカタログ記載断熱性能Q値による電気代比較
我が家で年間の冷暖房にかける電気代は・・・
59,065円/年
という結果になりました。
この金額をみて、「結構安いじゃん」と思った方も多くいることでしょう。
月にならすと、3,000円/月ですからね。
しかも、電気代をケチってもいませんし、逆に贅沢と言われている床暖房24時間つけっぱなし、冷房はエアコン24時間つけっぱなしで生活しています。
では、詳細を確認していくとしましょう。
i-smart:シリーズⅠの年間電気代(暖房:床暖房・冷房:エアコン)
上記の冷暖房費を算出する元となる年間の電気代です。
この中(下表)のピンク色になっている、5月6月は冷房・暖房を使っていない月になるので、この2ヶ月の平均を指標にしてみました。
2015年~2018年までの5.6月の平均は、約8,770円/月となり、一切冷暖房費をかけない生活をすると105,240円/年ということになります。
比較した2017年の年間電気代(下表)は、164,305円となっているので、差し引き59,065円が年間冷暖房費となる試算です。
北関東某所 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
1月 | 22,576円 | 21,160円 | 17,580円 | 22,395円 |
2月 | 21,321円 | 17,963円 | 17,723円 | 19,035円 |
3月 | 18,211円 | 15,354円 | 15,100円 | 12,972円 |
4月 | 12,323円 | 10,814円 | 10,945円 | 11,522円 |
5月 | 8,355円 | 8,675円 | 7,565円 | 8,656円 |
6月 | 8,056円 | 8,436円 | 9,815円 | 10,604円 |
7月 | 13,150円 | 10,651円 | 13,590円 | 14,147円 |
8月 | 9,676円 | 12,363円 | 14,303円 | 14,542円 |
9月 | 9,337円 | 9,065円 | 9,169円 | |
10月 | 9,726円 | 9,169円 | 11,313円 | |
11月 | 14,399円 | 13,611円 | 16,404円 | |
12月 | 19,394円 | 16,427円 | 20,798円 | |
年間合計電気代 | 166,524円 | 153,688円 | 164,305円 |
我が家のスペックは、一条工務店の全館床暖房をつけっぱなしにした電気代とその明細3年分を公開!でも紹介していますが、i-シリーズⅠのi-smart(アイスマート)です。
2018年今現在販売されているi-smart は、【 i-シリーズⅡ】となり断熱材がEPS→硬質ウレタンフォームへ変更されたことにより性能が上がっています。
カタログ記載の断熱性能Q値による電気代と比較
カタログ数値で言うと・・・
- i-シリーズⅠは、Q値=0.62(EPS仕様)
- i-シリーズⅡは、Q値=0.51(硬質ウレタンフォーム仕様)
Q値 2.7(次世代省エネ基準)の電気代が25.2万円と25.1万円と違うのは、算出した時期が違うため、電力料金単価が変わったためです。
【算出方法】弊社モデルプラン(延床面積:45.31坪)/建築地:名古屋/冷房期間:4月25日~10月27日/冷房設定:全居室(LDK、和室、主寝室、洋室、洋室2)、エアコン(24時間設定)、室温27℃、湿度50%/冷房能力:COP3/暖房期間/10月28日~4月24日/暖房設定:全館(収納を除く)、床暖房、(24時間設定)、温度22℃/暖房能力:COP2/電気料金:中部電力スマートライフプラン、2017年8月現時点料金単価・契約均等は含まない場合の熱負荷計算ソフトSMASHによる試算。※一条工務店パンフレットより抜粋
先にお伝えしたように、我が家は i-シリーズ Ⅰ のQ値=0.62(EPS仕様)ですが、大きな勾配天井と最大のパノラマウィンドウを採用し、初期のトリプル樹脂サッシとなっているため、Q値は0.7前後になるのではと感じています。
我が家の電気代の根拠
平屋約30坪/建築地:茨城県・冷房期間7月8月/冷房設定:全居室、エアコン(24時間設定)、室温25~26℃、湿度60%程度/冷房能力:COP3/暖房期間11月初旬~ゴールデンウィークごろまで/暖房設定:全館(収納除く)、床暖房、(24時間設定9、温度25~27℃/暖房能力:COP2/電気料金:東京電力電化上手
これらの内容を加味すると、冷暖房にかかる電気代が59,065円/年というのは、かなり妥当なラインだと感じます。
- Q値=0.51で、3.8万円(カタログ値)
- Q値=0.62で、5.0万円(カタログ値)
- Q値=0.70で、6.0万円←我が家(想定)
断熱性能Q値が冷暖房費に直結
上記で計算したように、断熱性能Q値で冷暖房費を比べることができるのであれば、Q値は低いに越したことがありません。
次世代省エネルギー基準のQ値で言うと・・・
- Q値1.6=約14万円
- Q値1.9=約17万円
- Q値2.4=約22万円
- Q値2.7=約25万円
となります。
計算方法が変わったりすれば多少の変化はあると思いますが、おおよそ目安を付けることは可能でしょう。
温暖地域に住むのに、そこまで高い断熱性能は必要ない!
そんな意見もありますが、光熱費が抑えられるとなると話は別にような気がします。
年間の電気代が、12万変わるとすれば、月1万円ローンに上乗せして支払っているのと同じと言えるからね。
しかも、ローンは終わりがあっても、電気代は終わりがないからね。
まとめ
よくあるカタログにでている、断熱性能Q値の冷暖房費は、そこまで狂いはないという結論になります。(我が家の場合)
床暖房は、電気代が高くなるから避けたほうが良いという意見も断熱性能を上げることで解決するかもしれませんね。
アイキューブに坪単価1万円安い、i-シリーズⅠ仕様が出ています。
よろしければ、覗いて行ってみてください。
一条工務店は高い!?坪単価を抑えた仕様アイキューブに1万安い裏メニュー
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