最近の住宅は、断熱性能(省エネ性能)無しには語れ無くなってきました。
特に2020年に省エネルギー基準が義務化されますが、その基準をクリアしているからと言って、安心ができない世の中になってきています。
家を選ぶとき、何を基準に家を判断しますか?
見積もりを提示してもらい、300万円の差が出たら迷いますよね。
しかし600万円の差が出たら、迷わず600万円安いほうを選んでしまいそうです。
でも、ちょっと待ってください。まずは性能で見比べてみてからでも遅くはありません。
一条工務店の家は、断熱性能でランニングコストが分かるようになっています。
今回はランニングコストの代表格「電気代」に焦点を当てて見ていくことにします。
また性能と価格で一条工務店よりもお得になる住宅も後半で紹介します。
2018.12.6追記
2020年の省エネ基準義務化では、戸建て住宅が対象から外れることになりそうです。関連記事国土交通省は2020年省エネルギー基準適合義務化「延期」の方針を示した【2018.12.6住宅産業新聞】で解説しています。
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断熱性能Q値の違いで電気代はいくら変わる?
断熱性能Q値で、住んでからの電気代が大きく左右されるということを、ハウスメーカーの断熱性能Q値によるカタログ記載冷暖房費は、よく見せるための偏った数字じゃないのか問題?自宅の電気代と比較してみたら意外な結果に【一条工務店:i-smart】で分かりました。
読んでない方は、ぜひ読んでみてください。
先ほど紹介した記事の中で、断熱性能Q値で冷暖房費を試算できることが分かりました。
省エネ基準性能での冷暖房費の違い【年間】
次世代省エネルギー基準の指標を参考にすると、断熱性能Q値の違いで下記のような冷暖房費の差が出てきます。(同じ建築地でQ値が違う家の場合:名古屋で試算)
- Q値1.6=約14万円/年
- Q値1.9=約17万円/年
- Q値2.4=約22万円/年
- Q値2.7=約25万円/年

断熱性能の違いって、冷暖房費にこんなに大きく表れるんだね。

冷暖房費は、住宅ローンと違って住まなくなるまで掛かる費用だから、終わりがないのも特徴だよね。
これを、住んでからの光熱費の違いとして計算すると莫大なランニングコストの差として現れます。
省エネ基準性能での冷暖房費の違い【30年間】
仮に、購入する家に30年住むとした場合で、断熱性能の違いで冷暖房費(電気代)を計算してみます。
- Q値1.6=420万円/30年
- Q値1.9=510万円/30年
- Q値2.4=660万円/30年
- Q値2.7=750万円/30年
※断熱性能Q値2.7は、温暖地域となる関東などの基準となる数値です。

断熱性能って、「寒いとか」「暑いとか」の違いが大きいだけだと思ったけど、電気代がこんなに変わるとは思わなかったよ。

・・・これだけ違うと、エステに何回いけるか・・・

断熱性能が高いと、電気代がかかりにくいのは当然なんだけど、「寒いな」「暑いな」というときに冷暖房を我慢しなくて済むのも大きいよ。
つまり、住宅購入費用と上記電気代を合計していくと、その家にかかるイニシャルコスト(初期コスト)とランニングコスト(維持コスト)が分かります。
断熱性能の違いで住宅にかけられる費用の違い
仮に、2000万円の住宅がQ値2.7だった場合
- Q値2.7=750万円(冷暖房費)+2000万円(住宅費用)=合計2750万円
同じ2750万円かけるなら、断熱性能の違いで住宅にかけられる費用が変わります。
- Q値2.4の断熱性能を持つ住宅の場合は、家に2090万までかけられる
- Q値1.9の断熱性能を持つ住宅の場合は、家に2240万までかけられる
- Q値1.6の断熱性能を持つ住宅の場合は、家に2330万までかけられる
逆に言えば、300万円程度の価格の開きであれば、断熱性能Q値が1.6程度の家を選べば30年で元を取ることができるという計算です。
ローコストQ値2.7住宅を1700万円で買うより、Q値1.6住宅を2000万円で買ったほうがトータル安くなる計算です。

ぱっと見は、1700万円のほうが安く感じる気ど、そうではないんだね。

住宅ローンも電気代も、毎月かかるコストになるから、出費は変わらないってことだよね。

初期コストが上がれば、住宅ローンの金利も上乗せされるから、どこが損益分岐点になるか?は計算しないといけない点は注意だね。
一条工務店の商品別「断熱性能」

ここまでは、省エネルギー基準で話をしてきたけど、一条工務店の場合はどうなるか?を見ていくよ。
一条工務店の提供している住宅は、超高気密高断熱住宅。
- i-シリーズⅡ(アイスマート・アイキューブ)の断熱性能Q値=0.51
- i-シリーズⅠ(アイキューブ)の断熱性能Q値=0.62 ※
- 夢の家Ⅳシリーズ(セゾンタイプ)の断熱性能Q値=0.98
※ i-シリーズⅠ(アイキューブ)は断熱材がEPSの仕様です。
詳しくは一条工務店は高い!?坪単価を抑えた仕様アイキューブに1万安い裏メニューで紹介しています。
※アイスマートの坪単価や総額を知りたい場合は2つの記事を参考にしてください。
一条工務店の商品ラインナップはすべて、省エネルギー基準で一番高い断熱性能Q値1.6(北海道基準)を大幅に上回ります。
一条工務店の断熱性能での冷暖房費の違い
この断熱性能で、かかる冷暖房費30年分は下記のような計算結果となります。
- Q値0.51=114万円/30年(シリーズⅡ)
- Q値0.62=150万円/30年(シリーズⅠ)
断熱性能の違いで住宅へかけられる費用の違い
先ほどの例でローコストと一条工務店を天秤にかけると以下のようになります。
- ローコストQ値2.7住宅、1700万円+電気代750万円=2450万円
- 一条工務店Q値0.51住宅、2336万円+電気代114万円=2450万円
- 一条工務店Q値0.62住宅、2300万円+電気代150万円=2450万円
Q値2.7の住宅を安いからと言って買ってしまうと、電気代が750万かかります。
逆に、住宅は高いですが2336万円かけてQ値0.51の家を買うと、電気代が114万円で済みます。
つまり、30年間住むと考えるならば、同じコストになるということです。

ここ大事だからもう一度言うよ。
Q値=2.7の家
ローコスト住宅が1700万円で断熱性能Q値=2.7の場合、合計2450万円
Q値=0.51の家
一条工務店i-シリーズⅡの断熱性能Q値=0.51の場合は冷暖房費が114万円しかかからない計算となるので、家に2336万円までかけることができ、合計は同じ2450万円
40年50年と住めば、一条工務店の家のほうがどんどん低コストになっていきます。
この計算で行くと、ローコストハウスメーカーが、高性能住宅を低価格で提供し始めると、一条工務店ものんきに構えていられなくなります。

実は、ローコストハウスメーカー2社が、一条工務店と同じ断熱性能で商品を発売しているんだ。
おすすめ記事
一条工務店と同じ断熱性能のローコストハウスメーカー2社と徹底比較
まとめ
一条工務店はそれなりの価格をしますが、その分性能を重視し、住んでからかかるランニングコストを徹底的にかかかりにくくしている点が、選ばれる要因の一つとなっていることが分かります。
長く住む家は、断熱性能をしっかりと見比べないと本当の意味でコストパフォーマンスが高い家かどうかが判断できません。
一条工務店に限らず、断熱性能を高めてきているが出てきていますので、比較するといいでしょう。ハウスメーカーの断熱性能ランキングを記事にしました。→ハウスメーカー別断熱性能ランキングTOP20!木造が上位独占【最新】
今回は、断熱性能から冷暖房費に絞って比較してみましたが、それ以外にも比較検討するポイントは多くあります。
住宅は買ってからもお金がかかるもの。
そう!メンテナンスにかかわる費用は、各ハウスメーカー考え方が違います。
大きな金額がかかるといわれている「外壁」に関するメンテナンス費用の比較に関しては、一条工務店のハイドロテクトタイルはメンテナンスフリー!?耐用年数は?で紹介しています。
ハイドロテクトタイルも一条工務店が選ばれる要因の一つです。
ぜひ覗いてみてください。
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