一条工務店で建築を検討している方の悩みの種となっているのが「夢発電」

一体型太陽光パネルを採用しているので、32~3坪程度の大きさがあると、太陽光発電を10kw以上搭載することが可能になります。

そこで迷うのが・・・

  • 10kw以上搭載するほうが良いのか?
  • 10kw未満搭載にとどめておいたほうが良いのか?

です。

出典:一条工務店公式ホームページ

一条工務店の公式ホームページを見ると、2018年現在、夢発電搭載量平均は11.3kwとなっている様子です。

つまり、10kw以上を搭載する人はかなりの数でいるということ。

 

今回は、夢発電を搭載する場合「10kw未満」「10kw以上」のどっちがいいのか?を実データをもとに試算して答えを出して見ました。

どちらを選択したらいいのか?悩んでいる人はここで答えが出るので、読んでみてください。

 

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夢発電システムを搭載するなら10kw以上がお得!

じょし

家の大きさが総2階の35坪前後なら、10kw以上の太陽光が搭載できるみたいだけど、電力会社に買い取ってもらえる価格は、下がるんだよね。

あお

そう!10kw以上の大容量太陽光発電では、20年間の固定価格買取が適用されるから下がるんだよ。

でも、固定買取価格が高い10kw未満は、10年間限定の価格だから一概に高いほうが良いって判断は難しいよね。

単純に計算すると、10kw以上の太陽光発電が搭載できるなら、こちらを選択したほうがメリットがあるでしょう。

その理由は、20年間固定買取価格が適用されるからです。

 

以下、経済産業省 資源エネルギー庁 固定価格買取制度より引用

【10kw未満の固定買取価格:太陽光発電・2018年度】

経済産業省 資源エネルギー庁 固定価格買取制度より引用

 

2018年12月5日記事作成時点では、2018年度の「26円」が固定買取価格となっています。電力供給区域によっては、出力制御対応機器の設置が義務付けられるようになり、その場合「28円」での固定価格買取が適用されます。

出力制御対応とは、電力会社により売電を制限される可能性があることを意味します。

じょし

2018年10月13~14で九州電力が初の出力制御を実施したみたいね。

【10kw以上の固定買取価格:太陽光発電・2018年度】

経済産業省 資源エネルギー庁 固定価格買取制度より引用

 

10kw以上の場合、消費税がプラスされる点にも注目です。現在は8%ですが、増税されれば10%となり、2%の収益アップとなります。

あお

上記の表をもとに、どちらも20年間という期間でいくらになるかを単純計算してみるよ。

じょし

じゃぁ、10kw未満の場合からね。

※計算の根拠となる1kwでどのくらい発電するのか?は、夢発電を搭載した我が家のデータをもとにしています。

※我が家のデータから導いた1kw当たりの発電量は【1194kwh】となっています。

※詳細なデータ(電力会社明細あり)は、一条工務店の太陽光発電10kw以上のリアル売電明細状況から引用しています。

※10kw未満を「9.8kw」とし、10kw以上は一条工務店の平均搭載容量の「11.3kw」とします。

※一番多い例を出していくため、10kw未満の出力制御対応機器設置義務なしの「26円」をもとに計算します。11年目以降は、太陽光発電シミュレーションに多く採用されている「11円」をもとにします。

※10kw以上の固定買取価格は18円×消費税8%の「19.44円」をもとに計算します。

 

【10kw未満の太陽光発電20年試算】

合計 4,329,370円/20年間

  • 9.8kw×1194kwh=11701kwh/年
  • 11701kwh×26円=304,226円/年【10年間年額】
  • 11701kwh×11円=128,711円/年【11年目以降年額】

 

【10kw以上の太陽光発電20年試算】

合計 5,245,680円/20年間

  • 11.3kw×1194kwh=13,492kwh/年
  • 11701kwh×19.44円=262,284円/年【20年間年額】

※消費税8%で計算しています。

 

※簡易計算のため、どちらも経年劣化による発電量低下は加味していません。

※一条工務店夢発電シミュレーションでは年1%の経年劣化を含めています。

10kw以上のほうが保険的要素が高い

10kw以上のほうが、搭載量が多いので売電金額も増えるのは当たりまえです。

しかし、10kw未満の太陽光の場合、11年目以降の「11円」の買取価格は未確定の価格です。経済産業省が想定して電力卸売市場の価格を基に算出されているだけです。

11円と想定する前には、24円/1kwhで買い取る想定をしていましたが、もろくも崩れ去りました。

そういった背景がありますので、現在想定されている「11円」は、「9円」になるかもしれませんし「7円」になるかもしれません。

つまり、確定しているのは10年間だけとなり、11年目以降は博打にも似たものになります。

 

2019年に入ると、10年間の固定買取制度を利用した方が初めて10年を迎えます。

この方たちが、1kwhをいくらで買い取ってもらえるか?が注目されています。

 

しかし、その方たちが、仮に「11円」で買い取ってもらえたとしても、これから太陽光を搭載し始める人が11年目以降に「11円」で買い取ってもらえる保証はなく「いくらで買い取ってもらえるか?」は未知数です。

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逆に10kw以上の太陽光の場合、20年間というながい期間、固定で買い取ってもらえるという保険のような感覚があります。そのため、初期費用である太陽光発電パネル等の費用を減価償却するのに、はっきりとした損益分岐点が見えます。

※一条工務店の太陽光パネル10kw以上が19万円/kwだとした場合(計器等25万円計算)

11.3kw搭載で、約260万円(税込)となります。

10年を超えると、パネル以外のパワーコンディショナが故障(寿命)を迎え交換時期となります。そうなったときの費用も20年の固定価格であれば、売電利益が計算でき安心できます。

 

10kw未満の太陽光発電は余剰電力買取制度が適用

じょし

10kw未満だと、全量買取制度は利用できないんだ。

10kw未満の太陽光発電の場合、余剰電力買取制度が適用されます。

太陽光で発電した電力はいったん家で自己消費し、余った(余剰)電力を電力会社が買い取るという制度です。

この制度の魅力は、電気料金が高くなっているこれからにメリットがあります。

引用:一条工務店ホームページより

 

【例】東京電力管内のスマートライフプランでの余剰電力買取

出典:東京電力ホームページ

 

東京電力管内でのオール電化の電気料金は、上記のスマートライフプランの料金が適用されます。

日中の電気料金は、「25.33円」となっています。

この時間帯は、太陽光発電が良く稼働しますが、固定買取価格は26円(2018年度)です。

つまり、東京電力から電気を買ったほうがお得になるのですが、強制的に太陽光発電からの電力を利用することとなります。

東京電力「25.33円」 < 太陽光発電「26円」(2018年度)

じょし

せっかく26円で売れるのに、使っちゃうってことよね。

 

でも2019年度はどうでしょうか?

東京電力「25.33円」 > 太陽光発電「24円」(2019年度決定内容)

固定買取価格が下がるため、太陽光で発電した電気を使ってしまったほうがお得になります。

これは、電力料金は年々上昇傾向にあり、太陽光発電の売電価格は下降傾向にあるため、どんどん差が広がっていくと想定できます。

例えば、東京電力「30円」>太陽光発電「20円」となる日も来るかもしれません。

 

もし、そうなったときには、太陽光発電で自己消費することで高い電気料金を払わなくて済むので、10kwの余剰買取制度も捨てたもんじゃなくなります。

さらに、蓄電池が安く導入できれば、太陽光だけで生活ができるようになるでしょう。その場合にはある程度の太陽光パネル量が必要でしょう。

10kw以上の太陽光発電は制度を選択できる

10kw未満の太陽光発電では、「余剰電力買取制度」しか選択肢はありませんでした。しかし、電力料金の高騰がつづき、買取価格の低下が進めば、余剰電力にメリットが出てきます。

じょし

10kwで余剰は選択できるって本当!?

ベストな選択肢は「10kw以上の余剰電力買取制度」

以前は、10kw以上で余剰電力買取制度が選択できませんでしたが、現在は選択が可能となっています。

つまり、10kw以上と余剰電力買取制度の良いとこどりができるということです。

じょし

10kw以上だから、20年間の固定買取ができて、日中発電した電力は自己消費に充てられる。そういうこと?

あお

そうなんだよ。

 

大容量太陽光を実現するのに役立つ「ソーラーカーポート」

じょし

10kw以上の太陽光発電を搭載したくても、屋根の大きさが足りないときもあるよね。

あお

そんな時に使いたいのが、「ソーラーカーポート」なんだ。

じょし

ソーラーカーポート???

35坪前後の家でも、バルコニーを広くしたりすると屋根面積が減ることがあります。

そうすると、せっかくの太陽光パネルが多く搭載できないというデメリットが発生します。

また、太陽光発電の搭載した片流れの外観が、好きじゃないという人もいると思います。

そんな時に使いたいのが、「ソーラーカーポート」

通常のカーポートの屋根には、何も載っていませんが、「ソーラーカーポート」はその名のごとく、太陽光が搭載できるカーポートです。

あお

搭載できる量は、約5kwとかなり大きいんだ。

じょし

じゃあ、家に7kwしか載らなくても、合わせると12kwになるってこと?

ソーラーカーポートは、家とセットにすることで10kw以上を実現することができます。

まさに「夢発電」の名をほしいままにできます。

ソーラーカーポート注意点ソーラーカーポートは、建ぺい率に含まれます。そのため土地選びや陽当たりに最新の注意を払う必要があります。

おすすめ参考記事

一条工務店のオリジナルソーラーカーポートの値段は?設置メリットデメリット

まとめ

一条工務店の夢発電を採用するなら、断然10kw以上搭載をおすすめします。

【10kw以上搭載が良い理由】

  • 20年間固定価格買取制度適用
  • 損益分岐点が明確になる
  • 余剰買取制度が選択できる
  • 大容量なら蓄電池導入で買電しなくなる日も近い!
  • 余れば電気自動車へも供給を検討

電気の自給自足生活ができ、近い将来の電気自動車の電気も賄うことができるようになるでしょう。

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※別途電気自動車への供給設備は必要です。

 

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