みなさんタタミのお掃除はどのようにしていますか?昔から雑巾を固く絞ってふき掃除がほとんどかと思います。
私は以前海外製のスチーム掃除機販売をしていたことがありました。約20年ほど前ですが、当時日本ではスチームでのお掃除は大変珍しく受け入れて貰うのが大変だった記憶があります。現在は、各メーカーから用途に合ったスチームクリーナーが販売されているのでお使いの方もいらっしゃるかとおもいます。
そんなスチームクリーナーの使い方で是非年末の大掃除に活かして頂きたいところがあります。
タタミのお掃除大掃除!
スチームと聞くと水蒸気が立ち上り、水浸しになるイメージが強いかもしれませんが、スチーム掃除機はそんなことがありません。水周りへの掃除の場合は直接スチームを吹きかけて汚れを取ることで濡れますけれども、使い方を変えれば本当に手放せない掃除機になります。
ふき掃除と同じで、雑巾を使用します。濡れたおしぼりをレンジでチンする感じでしょうか。しっとり湿り気が出ると思います。
その状態をスチーム掃除機の先端で作り出すことでふき掃除ができるようになります。高温(約100℃以上)のスチームを吐き出しながらタタミの目に添って掃除機をかけていきます。
人の足の裏は、油がたっぷりなんですね。夏場であれば汚れをそのまま持ってきて、靴下で蒸れる時季は脱いでベタベタとタタミの上を歩きます。その油汚れがタタミの目にこびり付くわけですね。
スチーム掃除機の利点1
スチームは汚れを浮き立たせる効果があります。洗濯も冷たい水よりお湯のほうが汚れが落ちるのと一緒ですね。スチームの出る先に雑巾がついているので高温での掃除が可能になります。30cm幅を3秒くらいかけていく程度を2・3回往復するのですが、それだけで真っ白だった雑巾が黒ずんできます。
スチーム掛けが終わった畳を手で触ってみてください。すっきり・さっぱりと言う言葉が本当に合う状態になります。
スチーム掃除機の利点2
高温という利点を活かしたダニ退治ができるのです。ダニは基本50℃ほどで死滅すると言われています。布団乾燥機などではその温度が基準になるほど。しかし、ダニの温床である畳は洗うことができませんでした。せいぜい半年に1回天日干しをする程度、もしくは風を通すくらいでしょうか。それではダニは死滅しないのです。
このスチーム掃除機を利用すると100℃以上の高温でほぼ死滅させることができてしまいます。
ダニの死骸や糞などのハウスダストは吸引型の掃除機の出番です。最後は吸い取りましょう。
家中スチーム掃除機が大活躍 大掃除が楽に終わる
タタミ意外にもスチーム掃除が得意な箇所が多く存在します。私の経験上の場所をお伝えします。仕事で数百件掃除して周った結果です。
お掃除の基本箇所キッチン
- 換気扇などの油汚れ
- ガスレンジ周り
- 魚焼きグリル
- シンクの汚れ
- しつこい茶渋
キッチン家電にも
- 電子レンジの中
- 炊飯器
- ポット
- 冷蔵庫
ヌメリやカビの温床お風呂
- 排水口
- 蛇口等のカルキとり
- 手の入らない隙間
- 目地
いろいろな所にスチームが効果的に働きますが、住まいの中にはゴムでできた素材もたくさんあり、特にコーキング類は熱に弱いので吹き付ける時間に気をつけましょう。
壁クロスにもタタミ同様タオルを巻きつけたスチーム掃除が効果的です。長時間当てると壁紙のノリが溶け出すことが考えられるので雑巾がけする容量程度の時間にすると良いでしょう。
あとがき
スチーム掃除は、いろいろな場所に応用が効きます。吹き付ける時間を考えながら扱うことで、洗剤要らずのエコな掃除ができてしまいます。特に薬品等のアレルギーをお持ちの方には、是非おススメです。掃除による手荒れの心配もなくなります。
多くの科学洗剤には界面活性剤と言う成分が入っており、ふき取りが甘いとその成分が誇りなどの汚れを吸着させてしまう接着剤代わりになるのです。せっかく掃除したのに次掃除するときはしつこい汚れになってしまったなどと言う経験はありませんでしょうか。
自然の水を使用するスチーム掃除で大掃除を乗り切りましょう。
普段お掃除に興味が無いご主人やお子さんも激落ちのスチーム掃除機に興味がでて率先してお手伝いしてくれるはずです。