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住宅の価格には必ず意味がある 住宅性能と価格の見極め方

2016/10/19

皆さん何かを買うときは、お金を払いますね。

物と引き換えにお金を払うんです。

買うときには、その商品に価値を感じて、この価値ならこの金額を払ってもいいな。

と感じたときに契約が成立するわけです。

 

家の価格は買う方の価値観で形成されてくる。

良いと思う方は高くても買います。いえ!そもそも高いと思っていないんですもん。

価格と見比べて、欲しいと思ったら知らない間にコストパフォーマンスを比較しています。

家に絞って話ししていますが、購入できる物に対しては全て同じ理屈になるでしょう。

 

良いな!と思うにはその対象物に対してその人の価値観がプラスに働いているということですね。

これを買ったら、こんな未来が待っている。とわくわくしてくる。

そのわくわくと価格を比較して、わくわくが上回れば購入(契約)になります。

取り留めのない話になってしまっていますが、物の価格というのは人々の価値観の平均値だと思っています。

 

多くの人が、良いと思って購入する家があったとします。

この価格でこの家ならばお金を出す価値があるという人が多くなればなるほど世の中に増え続けて行き

逆に価値がないなと判断されれば、購入する人が居なくなるので、その家は世の中から消えてなくなるでしょう。

当たり前のことですが、全てが価値でこの世の中は動いています。

 

家の価値とは何なのか?

それは人それぞれと言ってしまえばそれで終わってしまいますが、人それぞれと言っても

その中で一定数の割合で多数決的に判断できます。

家はなぜ存在するのか?昔に遡れば、雨風をしのぐことができれば良かった時代もあると思います。

そのときには、壁や屋根があれば事足りますね。

今は、デザインや耐久性や耐震性、快適性、省エネ性、ブランドと多義に渡る価値が出てきました。

こういった価値は、価格として反映され、受け入れられれば購入されることにつながる。

どんな家が受け入れられるのかはその時代その時代のニーズによるものも大きく左右されます。

 

デザインがもてはやされた時代では、耐震性や耐久性よりも見た目が重視され

巨大地震が起きれば、耐震強度に興味を持ち

スクラップアンドビルドが良くないといわれれば、耐久性を求め

CO2の削減目標が掲げられれば、省エネルギー性が求められる。

 

それぞれに、ニーズに合った商品を展開することで様々な住宅が建築されてきましたが

今まさに、これまでのニーズを総まとめした住宅が理想の住宅なのではないでしょうか。

デザインに関しては、万人受けするものを作るのはまずもって無理でしょう。

自動車業界でトップシェアを誇るメーカーでさえ、8割の人に受け入れられる商品を展開していく

という話を聞いたことがあります。

 

デザイン以外の耐久性・耐震性・快適性・省エネルギー性は求めれば作れる物です。

そしてそれが価値となり、多くの人に受け入れられれば広まっていきます。

 

今の時代、ある程度名の知れたメーカーや工務店であれば

よっぽどのことが(極端に安いとか、詐欺にあうとか)ない限り耐震性や耐久性は担保されています。

なのでそこに価値を見出そうとすると、どんぐりの背比べとなり横一線になってきます。

もちろん違いはありますよ、でもそれより落差のある性能があります。

日本の住宅で一番遅れを取っている性能は、快適に過ごせる家と、それでいて省エネルギーな家です。

 

この性能が満たされているかいないかで、家に対する価値が変わってきます。

前述したように、価値は人々に受け入れられるかによって、広まるか、淘汰されるかに分かれます。

 

受け入れられるには、価格と価値が吊りあう必要がある

ただ、快適に過ごせる家と省エネルギー性を併せ持つ家を作ると材料原価が重くのしかかってきます。

すると高い家という見た目だけが重視され、一見したら同じような家で価格が高い家と安い家という見方になってしまうのです。

見た目では快適性や省エネルギーかなんてわかりませんから。

 

 

だからこそデザインの見た目、内装の豪華さ、目に見える価格だけで判断をしないように注意することが必要になります。

では、どんな判断基準になるのでしょうか。

 

上記のデザイン・豪華さ・価格というのは表面上のソフトになる部分イコール 第一印象のみのことです。

ではしっかり見極めたい部分というのは、ハードの部分 イコール 長く付き合った場合の印象です。

 

まだ購入も住んでもいないのに、住んだ後のことをどうやって判断するのか

家にも、省エネルギー性を判断する基準があります。

車で言うと、燃費に相当する基準です。

ガソリン1リットルで10km走る車より20km走る車のほうが省エネルギーといえます。

家で言うと、毎月の電気代冷暖房費が10000円かかる家より5000円で済む家のほうが省エネルギーです。

その5000円の家かどうかの基準は 断熱性能Q値 という基準を見ていきます。

ちなみに、これからオリンピックイヤーの2020年には省エネルギー基準が改正さた

ある一定の水準を満たす家しか建てられないという義務化が始まります。

2020年までの現段階は、移行期間としての準備期間となっています。

なので、今から家を建てる方は現行の基準を上回っているからと安心しないでください。

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後4年後には、基準に満たない住宅というレッテルを張られてしまいますのでご注意です。

断熱性能のQ値という基準はどうなっているのか。

次世代省エネ基準では

 

北海道などの寒冷地は 1.6

東北などの寒冷地は 1.9

関東に近い寒冷地は 2.3

関東などの温暖地域は 2.7

関東以南の温暖地域は 3.7

 

 

平成25年省エネ基準(改正)では

Ua値という新しい基準となります。

この基準でのメーカー発表はされているところとされていないところがあり

公正な判断材料がまだ乏しい状況になっています。

なので旧基準にて話をしていきます。

 

私の住むエリアはQ値2.7の関東になります。

これを基準に説明すると、より ”0” に近くしていくほど、冷暖房費がかかりにくい

快適で省エネルギーな家を作ることができます。

詳しくは気密性C値や換気システムの優劣も関係してきますが、長くなってしまうのでそれは後ほど。

 

 

では例を見ていきます。

 

Q値 0.80W/m2k  4400kWh  11万1000円/年→暖房費   2万6000円/年→冷房費

Q値 1.7W/m2k   9800kwh  22万6000円/年→暖房費   5万7000円/年→冷房費

Q値 2.4W/m2k   12900kwh  29万9000円/年→暖房費   7万5000円/年→冷房費

 

関東/東京で同じ外気温・電力料金・エアコン等効率を条件としています。

少し大雑把ですが、比べる判断という事でご理解ください。

上記のように、Q値が低ければ低いほど 電気冷暖房費は安く収まることが分かると思います。

このデータを見ると、Q値が低ければ電気代が掛かりにくくなることは見えると思いますが、

よくもらう質問があるのでご紹介します。

 

Q値で光熱費が変わるのは分かったけど、仮に2.4の家に住んだら暖房で29万かかったなんて家聞いたことないですよ。

というごもっともな質問を多くいただきます。

疑問に思った方もいらっしゃいますかね。

そうなんです。29万も掛ける人は私もほとんど聞いたことがありません。

その理由は、寒くても皆さん我慢しているのです。

節電という我慢をして、電気代を抑える涙ぐましい努力をしているからなんです。

快適に過ごすには、お金に糸目はつけないという方であれば、29万いくことを知ってください。

 

 

Q値を低くするには

 

断熱性能を上げることが必要になるので、

壁や床下・天井や屋根裏へ性能の良い断熱材をより厚く施工する

グラスウールよりウレタンフォーム

薄いより、より厚く施工

性能がいいですよといわれても、薄かったら意味がありません

窓も重要です

外気の影響をとにかく受ける場所になるので

ペアガラスは最低条件と思っておいたほうがいいでしょう。

ペアガラスの中空層にはドライエアーや真空層、アルゴンガス、クリプトンガスとあり順に断熱性能が上がってきます。

またサッシの素材もアルミサッシはNGです。

アルミより、木・樹脂が適しています。

しかし木はいいのですが、四季のある日本ではメンテナンスがしっかりとされないと維持が難しくなります。

その点、樹脂がおススメです。

窓枠としてもノーメンテで30年以上劣化が少ないという研究結果や実績があります。

更に、できることならばトリプルガラス樹脂サッシをおススメします。

夏の暑さをほぼ感じさせず、冬の寒さも同様です。

私はトリプルガラス樹脂サッシでは、結露を見たことがありません。

 

このようにQ値をできるだけ下げていくと、冷暖房費が掛かりにくい経済的な家が出来上がります。

また、快適性も格段に上がってきます。

快適性と省エネルギーは両立するものなんです。

 

これを分かっていないと、価値を見出せず、ただ価格が高い家と判断せざるを得なくなります。

 

300万円の家の価格の違いと光熱費の比較

 

前述したQ値0.8の家と2.4の家を比べてみましょう。

2300万円の家をQ値0.8 これを仮にA宅

2000万円の家をQ値2.4 これを仮にB宅とします。

 

A宅の年間冷暖房費とB宅の冷暖房費(我慢しない)の差は年間23万7000円

家の購入費300万円の差で割ると12年6ヶ月で回収します。

家は長く住むことが前提としてあるので、この見えにくい価値を気付くかどうかが

割に合った家を買えるかどうかに関わってきます。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

住宅展示場などに足を運ぶときがきたら思い出してみてください。

そして、価格だけで判断せずなぜそのような価格設定になっているのですか?

と質問をしてみてください。

その答えが、納得のいくものなのであれば価値を見つけられたということです。

あとはそれがあなたにとってつりあっているものなのかどうか。

 

このほかに気密性能や義務付けされている24時間換気システムも深く関係してきます。

また、住宅の価値を上げるリスクの少ない太陽光パネルの考え方も。

そのあたりは次回にお話していこうとおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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