住宅を検討していると、外構工事(エクステリア)の一つとして、「ウッドデッキ」を作りたくなりませんか。
我が家も家をつくるとき、リビングの延長線上に「ウッドデッキ」を作って、バーベキューをしたり、子供の遊び場として活用しようと考えていました。
そこで、ウッドデッキについていろいろと調べた結果、「タイルデッキ」を採用するということになったんです。
その過程で得たウッドデッキのメリットデメリット、タイルデッキのメリットデメリットを紹介していきたいと思います。
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ウッドデッキの種類とメリット・デメリット
家を検討するときも、どんな家があるのか調べてから契約すると思います。
ウッドデッキも同じで、ローコストなものからハイコストなものまでそろっています。
- ウッドデッキの種類はどのくらいあるのか?
- ウッドデッキの寿命はどのくらいなのか?
憧れで、とりあえず採用してしまうと、後から後悔することにつながりますからね。
しっかりと見極めていきます。
調べたところ、ウッドデッキと呼ばれる種類には3つあったんだ。
それぞれどんな特徴があるのかを解説していきたいと思います。
ウッドデッキの種類は3つ!その特徴は?
ウッドデッキと一言で言っても、安いものから高いものまで存在します。
そして、大きく分けると3つに住み分けができるんですね。
- 「ソフトウッド」
- 「ハードウッド」
- 「人工木材」
街のホームセンターで販売しているような、日曜大工で作れてしまう「ソフトウッド」
エクステリア専門店で仕入れないと手に入りにくい「ハードウッド」
人工木材で作られた「人工ウッドデッキ」
と値段もピンキリです。
見た目がそんなに変わらないなら、安いのでもいいんじゃない?
何が違うの?
【ソフトウッド】でできたウッドデッキ
安くウッドデッキを手に入れたいなら「ソフトウッド」なんだけど…
街のホームセンターで販売しているような、容易に加工ができる安価なウッドデッキは「ソフトウッド」で仕上がっているものがほとんどです。
ソフトウッドは、名前の通り、「柔らかい木」。
そのため、工作することが得意なお父さんなら、DIYで数日かければ作れてしまいます。
ただ、柔らかいということは、湿度の高い日本で外に設置すると「腐りやすい」ということ。
ウッドデッキに利用するには致命的な特徴を持ち合わせていることが分かります。
その特徴のから、雨が降ればしみこみやすく、湿った木はシロアリの恰好の餌食となります。
逆に、柔らかくしみこみやすいという特徴を利用して、防腐防蟻処理を行うことで、耐久性を少しだけ上げることができるのも事実ですが、ウッドデッキは直射日光を浴びる場所に設置することから、紫外線対策をしていないと、劣化が激しく、当初の見た目の良さは全くと言っていいほどなくなり、残念な姿へと変貌します。
そのため、こまめにメンテナンスをするわけですが、手間やメンテナンス費用が掛かることから、放置されることが多いでしょう。
安く買えても、メンテナンス費用がかかるんだね。
ソフトウッド
↓
雨がしみこむ
↓
腐る・劣化する
↓
シロアリが好む
↓
無残な姿に変貌
↓
再度買う?そのまま?
ウッドデッキを設置して、2~3年は趣味に、子供の遊び場に、と活躍すると思います。
がしかし、その後は、劣化が激しくなり、木は反り返り、ささくれなども起きることが想像されます。
そうなると、私の性格上、数年で使わなくなることが目に見えます。
つまり、「ソフトウッド」を使用したウッドデッキは採用しないという結論に。
ソフトウッドの耐久性は?
ソフトウッドで作られたウッドデッキの耐久性は、メンテナンスをしつつ約5年。
メンテナンス次第では、それ以上もつかもしれませんが、ガタが来るようになるのは時間の問題でしょう。
【ハードウッド】でできたウッドデッキ
では、日曜大工レベル(ホームセンター)では手に入りにくい「ハードウッド」はどうでしょう。
※最近は、通販などでも買うことができることから、身近にはなってきました。
ハードウッドは、その名の通り「硬い木」です。
ウッドデッキに使用されるような耐久性の高い「ハードウッド」は、熱帯広葉樹と呼ばれ、湿度や紫外線に元から強い素材となっています。
ハードウッドと呼ばれる木種には…
- クマル
- ウリン
- イペ
- イタウバ
- セランガン
- バツ
などのような樹種があるんですね。
あまり聞きなれない名前です。
ウッドデッキにおすすめのハードウッドは「ウリン」
ハードウッドの中でもウッドデッキによく採用されているのが「ウリン」。
ウリンは別名「アイアンウッド(鉄の木)」と呼ばれるくらい、硬い木です。
その耐久性は、過酷な状況下でも腐りにくく、シロアリなどの害虫にも強いことで知られています。
とくに、防腐防蟻処理(薬剤処理)を施さなくても耐久性があることから、お子さんやペットのいる家庭でも安心して使えるというメリットがあります。
また、公共事業などにも多く利用されたり、皆さんが知っているところで言うと、東京ディズニーシーのウッドデッキに使用されています。
ハードウッドのウッドデッキの耐久性は?
ハードウッドで作られたウッドデッキの耐久性は、約10~15年。
メンテナンス次第では、20年ほど持つといわれています。
天然の木以外の人工ウッドデッキ
天然の木でも、ハードウッドを利用することで、耐久性が上がることが分かりました。しかし、希少性が高い木は、価格もそれなりにします。
すると、次に候補となるのが「人工木材」で作られる、人工ウッドデッキ。
この人工ウッドデッキは、天然の木の粉を樹脂と混ぜ合わせて加工したもの。見た目も天然の木に近いことと、耐久性が高く品質が一定なので近年人気のウッドデッキ材となっています。
天然の木にこだわりがないのであれば、これを選択するのもいいかもしれないな。
樹脂木や再生木と呼ばれる、人工木の特徴は、湿気を吸わないことで、腐らないし、色あせもしにくい、ささくれも発生することは稀という、メリットが多い商品です。
人工ウッドデッキの耐久性は?
人工ウッドデッキの耐久性は、雨ざらし状態で使用すると約20年といわれています。
もちろん環境の違いで前後することはあると思いますが、ソフトウッドよりは断然長持ちしますね。
ここまでを少しまとめてみます。
【ウッドデッキ3つの種類と特徴】
天然の木材を使用したウッドデッキを作るには、「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2種類がある。
「ソフトウッド」は、柔らかいため、耐久性に優れず、約5年程度でおさらばとなる。5年ごとに、買い替えるようなスタイルなら問題なし。模様替えのように楽しむことができる。
「ハードウッド」は、別名アイアンウッドと呼ばれ、とても硬い木になることから、耐久性がとても良く、10~15年持つ。天然の木にこだわるなら、ハードウッドのウッドデッキにするのが良い。
天然の木にこだわらないなら「人工木材」も視野に入る。天然の木のデメリットを程よくカバーしてくれる強い味方。こちらも耐久性が良く15~20年持つ。メンテをしない人はこちらがおススメ。
半永久的に持つタイルデッキ
ここまで木を使ったデッキについて話をしてきましたが、私がおススメするのは、「タイルデッキ」です。
「木の持つ良さ」を感じることはできませんが、それに代わるメリットを享受できるようになります。
タイルデッキのメリット
タイルデッキは、最初に施工してしまえば、その後は清掃くらいの手間しかかかりません。
つまり…
- 腐らない
- シロアリ被害にあわない
- カビない
- 定期的なメンテナンスが必要ない
- 草が生えてこない(ウッドデッキは下処理が必要)
- 基礎からつくられるので頑丈
- こどもが飛んでも跳ねても問題ない
耐久性は半永久的に放置状態できますが、掃除をする必要はありますね。
何かを買ったら、そのまま利用することが多いから、これは良いね!
タイルデッキのデメリット
半永久的に放置が可能なタイルデッキですが、後から取り換えるというような簡易性は持ち合わせていません。
ウッドデッキならば、簡単に交換ができるため、色合いや形に飽きたら、交換することで模様替えをすることができます。
一度選んだら、そうそう取り換えることはなさそうだから、慎重に選ばないとだね。
また、タイルの選択を間違えると、お掃除が大変になります。
私が採用したタイルは、濡れていても子供が滑らない様にと、表面に凹凸があるタイルにしました。
しかし、それが仇となり、汚れが取れにくい、掃除がしにくいものとなりました。
デッキブラシでは歯が立たないことから、高圧洗浄機での清掃をおすすめします。
一番のネックになるのは価格でしょう。
天然のハードウッドも品質の高いものを選べば、タイルデッキよりも高くつくこともありますが、一般的にはタイルデッキが高価な部類になるでしょう。
ただしタイルデッキは、半永久的に使えることから、年数が経てばたつほどその差は埋まると感じています。
タイルデッキの施工上の注意点
タイルデッキは、耐震の関係上、家の基礎に連結することが望ましいでしょう。
その際に、少なからず基礎に鉄筋を差し込むなどの、耐震に影響する工事がはいるとおもいますので、ハウスメーカーや工務店の保証内容を確認するようにしておきます。
基礎には、換気口や、換気スペーサーが存在します。通気を妨げない様にしないと、基礎内に湿気が貯まり、家の耐久性に問題が生じるようになってしまいます。ハウスメーカーや工務店と外構を担当する業者との連携に気を付ける必要があります。
もし、ハウスメーカーや工務店がつくる基礎と同時に施工が可能であれば、この問題は解決に近く、保証も一体化されるのではないかと思います。
また、雨どいなどが外壁に降りてきているようだと、その配管を見えない様に通す工夫が必要になってきますし、万が一雨どいを交換するようになった時に、面倒なことにならない様に施工をしなくてはならないでしょう。
ウッドデッキ3種類とタイルデッキの寿命比較
- ウッドデッキ=約5年(ソフトウッド)
- ウッドデッキ=10~15年(ハードウッド)
- 人工ウッドデッキ=15~20年
- タイルデッキ=半永久
安価に手に入るウッドデッキを採用してしまうと、最初は良いかもしれませんが、後々使うことがなくなって、最悪老朽化したウッドデッキをそのままにしてしまう危険性があります。
まとめ
ウッドデッキには、今でも憧れを抱いていますが、コストパフォーマンスと、メンテナンスが極力必要ないものを考えた結果「タイルデッキ」が正解となりました。
木の質感を求める方は、ハードウッドか人工木材を使用したウッドデッキを選択することをおすすめします。
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