ハウスメーカーを回っていくと、それぞれの強みである特徴を聞くことになります。
その特徴の一つに、見た目の美観・印象を決めるといっても過言ではない「外壁」があります。
せっかく強く・快適な家をつくりあげても、見た目を左右する外壁のカラーリングを間違えば、残念な意味で指をさされる家になってしまい、最初はきれいな外壁でも、年がたつにつれ「雨垂れあと」がついたり、「土ぼこりの汚れ」が付着してしまったり、「色あせて」しまったりしてしまえば、台無しになります。
しかし、そんな悩みを一気に解決してくれるのが、「光触媒」です。
「光触媒」技術を外壁に取り入れることで、汚れを分解し、定期的に降る雨で分解された汚れが洗い流されるようになります。
中々メンテナンスができない、「外壁」に「光触媒」が作用することで、住宅の美観が長く保たれ、メンテナンス費用が抑えられます。
この「光触媒」技術を、住宅の特徴に採用した、パナソニックホームズと一条工務店の外壁を比べてみましょう。
関連記事
【ウッドデッキのメリットデメリット】寿命やメンテナンスを考えるとそこは「タイルデッキ」じゃない?
【一条工務店玄関の鍵をキーレス化】オプションのUBキーガルじゃなくて後付けスマートロックがコスパ良い!
パナの「キラテック」と一条の「ハイドロテクト」の違いは?
ハウスメーカーで「光触媒」を大々的に扱っているのが、パナソニックホームズと一条工務店です。
会社名 | パナソニックホームズ | 一条工務店 |
外壁名称 | キラテック | ハイドロテクトタイル |
紹介ページ | 【公式ホームページ】 | 【公式ホームページ】 |
パナソニックホームズと一条工務店が使っている「光触媒」技術は、どちらも「TOTO」の技術です。
TOTOでは、光触媒技術を活用した製品の開発、事業化を検討されている企業の方々へ、ライセンス供与を積極的に行っています。
このライセンスを利用して、パナソニックホームズと一条工務店は、自社で製造・販売をしているようになります。
つまり、元となる技術はどちらも一緒ということです。
「光触媒」タイルはどんな効果があるの?
「光触媒」技術は、太陽の光が当たることで、外壁に付着する汚れを分解する能力が生まれます。
さらに、超親水効果により、外壁が雨に打たれることで、分解された汚れが洗い流されるようになります。
住宅の外壁は、常に太陽の光にさらされ、紫外線により劣化が起こり、劣化した外壁は、雨に打たれることで水分を含み、メンテナンスを余儀なくされます。
そのため、一般的には10年~15年程度で数十万~百数十万円かかかる、メンテナンス費用が必要となります。
その弱点をカバーするには、外壁には劣化に強いといわれる「タイル」を採用し、「光触媒」技術を施すことで、汚れを付きにくく、落としやすい外壁にする必要があります。
光触媒塗装というものもありますが、塗装は経年劣化が起きるため、従来のメンテナンス期間とほぼ変わらないというデータがあります。
その点、タイルには、焼き付けが施されるので、劣化がほぼ起きない利点があります。
現時点では、30年以上、半永久的に効果が持続するといわれています。
パナソニックホームズで、約15年。一条工務店で約10年と、まだ実績は少ないですが、「光触媒」については世界的に認められた技術なので、問題ないのでしょう。
パナと一条の光触媒外壁の価格帯は
このように、雨風光にさらされる外壁にはもってこいな「光触媒」ですが、お値段のほうはどうなんでしょう。
パナソニックホームズの「カサート」という商品には、光触媒タイル「キラテック」が標準仕様となっています。
対して、
一条工務店の「ハイドロテクトタイル」は、i-シリーズという、「i-smart」と「i-cube」に採用することができます。
ただし、標準仕様は「タイル貼り」ではあるものの、「光触媒」が無いものになるので、「ハイドロテクトタイル」にするには、キャンペーンオプション価格が適用されます。
記事作成時点での「ハイドロテクトタイル」キャンペーン価格
- i-smart=1万円/坪
- i-cube=1.3万円/坪
となっています。
このことから、一条工務店のほうが高いのか?というと、建築費用総額で計算していかないと判断しずらいのですが、私が調べた、建築費用総額平均から割り出した坪単価(総額)は、どちらも80万円台となりますので、どちらがいいかという判断は、その他の特徴次第ということになるでしょう。
―――【おすすめ関連記事】―――
一条工務店「i-smart 35坪2階建て」の坪単価は63,7万円!最終的な総額はいくら?
一条工務店で建てる32坪平屋のi-smartの坪単価と建築費総額を公開!
【注文住宅の価格相場】全国平均と大手ハウスメーカー平均の建築費用比較
パナと一条の光触媒外壁タイル見た目の違い
パナソニックホームズと一条工務店のタイルの貼りかたには、大きな違いが存在します。
パナソニックホームズは、工場で貼らずに、現場にて施工する体制をとっています。対して、一条工務店では、工場にてほとんどを施工し、外壁のつなぎ目(目地)の部分のみ現場施工となっています。
写真を見ていくと分かりますが、パナソニックホームズの見た目に「目地」が存在しません。
そのため、外観がものすごくすっきりと、きれいに見えるのが特徴です。
一条工務店の外観見た目は、パネル外壁のつなぎ目となる箇所に「目地」ができます。
写真で見ると、縦にラインが入っているのが分かるでしょう。(ちょっと見ずらいですね)
目地があるとそこから、メンテナンスを行うことができるというのが一条工務店の理由となっているようです。
逆に、目地が無い家のほうが珍しいのですが、目地はゴム製のものなので、タイルほどの耐久性がありません。
そのため、外壁のメンテナンスが必要なくても、目地のメンテナンスは必要となります。
一条工務店では、30年に1回、すべての目地材交換(シーリング交換)を公式ホームページ上でうたっています。(ゴム製のシーリング目地が、30年もつのかの疑問は尽きません)
パナソニックホームズの、目地無しでは、メンテナンスがどのようになるのかが、調べ切れていません。
パナソニックホームズを選択する場合は、要確認でしょう。
パナソニックホームズ「キラテック」のラインナップは9種類
光触媒の技術は同じでも、バリエーションはパナソニックホームズに軍配が上がります。
ラインナップの数は9種類
カラーも豊富に用意し、好みや街並みに合わせることができます。
一条工務店「ハイドロテクト」のバリエーションは1種類
一条工務店が提供する「光触媒タイル=ハイドロテクトタイル」のラインナップは1種類となります。
選べるカラーは5種類から選択でき、1邸で2種類まで組み合わせることができます。
まとめ
今回は、外壁に「光触媒」を使っている、パナソニックホームズと一条工務店の比較を見てきました。
どちらも、TOTOさんの技術を採用していることに変わりはありませんが、大きな差として見た目の違いがあるようです。
ハウスメーカーの住宅建築棟数No.2になる、一条工務店のi-smartは、数が多いだけに、同じ外観といわれてしまっている状態です。
その理由の一つに、ハイドロテクトタイルのラインナップの少なさも関係してきています。
パナソニックホームズと同じくらいのラインナップがあれば、多少は違いを出せるのかもしれません。
それでも、売れているのは、他の性能に魅力があるからに他ならないでしょう。
【おすすめ関連記事】
- 一条工務店のハイドロテクトタイルはメンテナンスフリー!?耐用年数は?
- 一条工務店は高い!?坪単価を抑えた仕様アイキューブに1万安い裏メニュー
- 【注文住宅の価格相場】全国平均と大手ハウスメーカー平均の建築費用比較
- 注文住宅購入タイミング!消費税増税前の8%か?増税後の10%か?どっちがいいいのか計算した結果は!
- 一条工務店の全館床暖房をつけっぱなしにした電気代とその明細3年分を公開!
[…] 【光触媒外壁タイル比較】パナソニックホームズのキラテックと一条工務店のハイドロテクトは何が違うの? […]
[…] 【光触媒外壁タイル比較】パナソニックホームズのキラテックと一条工務店のハイドロテクトは何が違うの? […]