注文住宅を建てようと思ったときに、
- どのくらいの費用が掛かるのか?
- 相場はいくらなのか?
気になったことはありませんか。
住宅の大きさ、グレード、設備、建築地などいろいろな要因で住宅の価格は左右されますが、相場を知ることで、自分の立ち位置がどのくらいの場所にいるのかが、客観的に見ることができます。
文中で使用しているデータは、SUUMOを運営しているリクルートが調査したものと、住宅産業新聞の発表を元にしています。
注文住宅を建築するのに、どのくらいの予算をとったらいいのか?の目安にもなるでしょう。
注文住宅を建てた人の全国平均建築費用
リクルート住まいカンパニーが実施した「注文住宅の動向・トレンド調査」が2018年12月7日に発表されました。
それによると、注文住宅を建築した人の全国平均は「2807万円」という結果でした。
2018年の全国平均建築費用は、前年に対して32万円増加した様子ですが、建築費用は毎年上がっているのが現状ですので、想定通りの結果となるでしょう。
対して、首都圏だけを見ると、「2984万円」と割高傾向。
平均でみると、2807万円ですが、500万円ごとに分けた、ボリュームゾーンを見ていくと、2000-2500万のゾーンが一番多くなります。
平均よりも、ボリュームゾーンが下にあるのは、後に紹介する、大手ハウスメーカーの建築費用等が引き上げている結果なのかと思います。
建築費用価格帯別割合抜粋
【2018年建築者(全国)】
- 「1500万円未満」=7.1%
- 「1500~2000万円未満」=12.5%
- 「2000~2500万円未満」=23.7%
- 「2500~3000万円未満」=19.3%
- 「3000~3500万円未満」=17.9%
- 「3500~4000万円未満」=8.3%
- 「4000~4500万円未満」=4.7%
- 「4500~5000万円未満」=2.0%
- 「5000万円以上」=4.5%
1500万円から3500万円までで、73.4%を占めています。
その中でも、2000万円から2500万円未満の層が23.7%と1/3を占める、ボリュームゾーンです。
大手ハウスメーカー7社の平均建築費用
毎年、ハウスメーカーの決算内容からデータをとっている「住宅産業新聞」では、主要7社の【戸建て単価・床面積の実績】を発表しています。
上記ハウスメーカー7社のデータの平均をとると、3487万円となりました。
さすがに大手ともなると、全国平均の2807万円を軽く超えてきます。
これは、国が推進している省エネ住宅の「ZEH」の設備投資が大きく絡んでいるのではないかと感じます。
ZEH仕様の住宅にするには、住宅自体の省エネ性能を高めるため、使われる断熱材や窓の高性能化が必須となります。さらに、省エネ家電等の設備や、創エネとなる太陽光発電システム等の設備投資が行われ、建築費用が増加につながったものと思います。
ただ、ZEHが無くとも、ハウスメーカーの単価は、年々上昇しているため、今後も上昇をたどる可能性が高くなります。
下記表は、ハウスメーカー主要7社の2013年度から2017年度までの、建築費用推移を示しています。
ハウスメーカー年度別平均建築費用
年度 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
三井ホーム | 4,020 | 4,000 | 3,954 | 3,820 | 3,660 |
住友林業 | 3,820 | 3,780 | 3,770 | 3,580 | 3,460 |
積水ハウス | 3,807 | 3,729 | 3,700 | 3,566 | 3,450 |
大和ハウス | 3,296 | 3,254 | 3,074 | 3,091 | 3,054 |
旭化成ホームズ | 3,590 | 3,430 | 3,370 | 3,270 | 3,110 |
セキスイハイム | 3,110 | 3,060 | 3,030 | 3,030 | 3,060 |
ミサワホーム | 2,769 | 2,728 | 2,712 | 2,677 | 2,670 |
平均 | 3,487 | 3,426 | 3,373 | 3,291 | 3,209 |
建築費用が下がったのは、2014年度のセキスイハイム1社だけとなっています。
販売数低迷が起きても、1客単価は上昇となる傾向が見えてきます。
2014年から2015年にかけては、消費税が5%から8%へ増税した年でもありました。
当時、消費税が増税されると、市場が冷え込み、住宅価格が下がるといわれていましたが、注文住宅に関しては、逆に上昇に転じていることになります。
まとめ
この記事を読んでいる方は、これから住宅を検討している方がメインだと思います。
数字を見ると上昇していることから、悲観してしまうことが考えられますが、2019年の消費税増税に対する、優遇措置が発表され、増税後でもメリットが出るような内容になっています。
- 住宅ローン減税の3年間延長
- すまい給付金の拡充
- 次世代住宅ポイント
【住宅ローン減税・計算】減税額が一目でわかる!控除額目安表とシミュレーション
【すまい給付金をもらう条件】住宅完成後では取得が難しい見落としがちな必要書類
【次世代住宅ポイント制度】2019年消費税増税に合わせ新築上限35万ポイントで予算盛込
みんなは、どのくらいの費用をかけて注文住宅を取得しているのか?の参考としてもらえれば幸いです。
[…] 「【注文住宅の価格相場】全国平均と大手ハウスメーカー平均の建築費用比較」で紹介していますが、建築費用全国平均が2807万円、大手ハウスメーカー建築費用平均が3487万円となって […]
[…] 【注文住宅の価格相場】全国平均と大手ハウスメーカー平均の建築費用比較 […]
[…] 【注文住宅の価格相場】全国平均と大手ハウスメーカー平均の建築費用比較 […]