住宅を購入するとき「住宅ローン」を検討すると思います。

でも、何を基準に住宅ローン金利タイプを選んだらいいのか、悩みますよね。

 

住宅は、大きな金額だから、借りる金額も相当な額になります。

みんなはどうやって決めているんだろう?

他の人が、どれを選んでいるかも気になりますよね。

 

今回は、住宅金融支援機構が、全国の金融機関に調査をした結果から、気になる金利タイプは、何が人気なのかを紹介していきたいと思います。

住宅ローン3つの【金利タイプ】とは

住宅ローンを選ぶとき、どこで借りるか?も重要ですが、【どの金利タイプ】にするかも重要です。

この金利タイプ次第で、毎月の返済額や総返済額も大きく変わります。

まずは、みんながどの金利タイプを選んでいるかを見る前に、基本となる3つの「金利タイプ」を見ていきましょう。

  • 変動金利
  • 固定期間選択型金利
  • 全期間固定金利

 

【変動金利型】

変動金利は、どの金利タイプよりも、低金利なのが特徴です。ただ、半年に1回(年に2回)金利の見直しがされ、返済額の見直しは5年に1度行われます。そのため、金利が変動した場合でも、次月から返済額が変わるということにはなりません。

例】

→借りていた金利が0.6%

毎月返済額が70,000円内利息10,000円、元金60,000円)

 

→金利が変動して0.8%

毎月返済額は70,000円内利息13,000円、元金57,000円)

5年間は、返済額70,000円というのは変わりませんが、金利が増えた分利息が多くなります。つまり、借りたお金の減り(返済)が少なくなるということです。

 

また、大幅に金利が変動しても、5年に1回の改定後の返済額が従前の1.25倍以内というルールを設けています。

例】

→毎月の返済額が70,000円の場合、1.25倍ルールが適用されると、最大でも87,500円までしか返済額は増えないということです。

 

長期固定金利を選択するかたは、この金利上昇リクスを避けています。しかし、バブルでも起きなければ、1.25倍ルールが発動されることはないのかなと思います。

 

【固定金利選択型】

固定金利選択型は、借入時に2年、3年、5年、10年、15年などの一定の期間を選択し、その期間内は固定の金利となるタイプです。

金利は変動よりも、高めに推移しており、固定期間が短いほど、金利が低く設定されます。

当初に決めた固定期間終了後は、変動金利や固定金利選択を選ぶことが可能です。

変動金利のような、5年ルールや1.25倍ルールは設定されていません。

 

【全期間固定金利型】

全期間固定金利型は、借入期間すべての金利が固定されるタイプです。

そのため、低金利時代であれば、低金利で固定ができるメリットがあり、返済額が変わらないことから、返済計画をしっかり組むことができます。

全期間固定金利には、期間中金利が同じタイプと、途中から金利が変わる段階金利タイプがあります。

段階金利タイプは、子供の教育費がかかる期間を見据え、金利を抑えておき、後の返済額を増やすような計画を立てられます。

しかし、多くの場合、金利は高めに設定されているため、総返済額は多くなりがちです。

 

全期間固定金利型には、民間金融機関以外に、住宅金融支援機構の「フラット35」という住宅ローン商品があります。

 

【おすすめ関連記事】

フラット35とは何?という方は【フラット35とはなに?】全期間固定金利をさらに低い金利で借りる方法も紹介!にて詳しく紹介しています。

住宅ローンの借入先金融機関

上記のように、住宅ローンには大きく3つの金利タイプがありました。そして、どこで借り入れをするかも、また悩む一つです。

一般的には、「銀行」という選択肢があると思いますが、それ以外にも多くの借入先となる金融機関が存在します。

  • 都市銀行・信託銀行
  • 地方銀行
  • 第二地方銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫
  • その他金融機関(ネットバンク等)

住宅金融支援機構は、一般戸建て用の直接融資をしていないため、「フラット35」を利用する場合は、上記金融機関で取り扱いのあるところで手続きをするようになります。

みんなが選んでいる住宅ローンは「変動金利」

出典:住宅金融支援機構

 

どの住宅ローン金利タイプが選ばれているのか?というと、ダントツで「変動金利」となっています。

 

  • 変動金利:63.9%
  • 固定期間選択型金利:30.4%
  • 全期間固定金利:5.6%

 

やはり、金利としては一番低く設定される「変動金利」が人気なんですね。

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変動金利は、年に2回金利の変動があるリスクがありますが、そのリスクをとっても、金利が上がらなかったときの利息が少ないところが魅力です。

 

長い期間、金利の変動が少なければ、元金の返済が一番早く進むので、一番お得になるという説明をする人もいます。

ただし、下記に記載していますが、借入先金融機関や地域によって、その割合は変わってきます。

 

※上記、全期間固定金利にフラット35は含まれていません。(民間金融機関のデータとなります)

借入先金融機関によっておすすめ商品が変わる

住宅ローンの借入先金融機関は、下記に示したように多くあります。

  • 都市銀行・信託銀行
  • 地方銀行
  • 第二地方銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫
  • その他金融機関(ネットバンク等)

これらの金融機関のどこを選ぶかによって、おすすめされる住宅ローン金利タイプが変わってきます。

引用:住宅金融支援機構

 

表の画像が見ずらいので、変動金利部分を書き起こしてみます。

「全体」では、先に紹介したように、変動金利が63.9%となっています。

 

【変動金利を選択している率】

  • 都市・信託銀行:65.0%
  • 地方銀行:64.1%
  • 第二地方銀行:65.7%
  • 信用金庫:69.8%
  • 信用組合:13.0%
  • 労働金庫:56.3%
  • その他金融機関:62.3%

信用組合では、変動金利を選択する人が13.0%と少なく、変わりに10年固定金利が69.7%と圧倒的に多いことが分かります。

他の金融機関の10年固定選択率は、20%前後になっていることから、特徴がきわだっているといえます。

 

人気の住宅ローンタイプは地域によって変わる

さらに、とても興味深いデータがありました。

多くの人が選んでいる、人気の住宅ローンは「変動金利」というのが分かりましたが、これには地域性があったんです。

引用:住宅金融支援機構

 

【変動金利を選択している率】

  • 北海道:0.2%
  • 東北:52.6%
  • 北関東:59.9%
  • 南関東:86.5%
  • 東海:63.6%
  • 北陸:2.4%
  • 近畿:84.7%
  • 中国:53.9%
  • 四国:14.4%
  • 北部九州:65.7%
  • 南九州・沖縄:52.3%

 

全体平均が63.9%であるのに対し、北海道は0.2%、北陸は2.4%、四国は14.4%と極端に低い数値となっています。

転勤などで引っ越しをし、そのままその地域に住むときは、住宅ローンに関する考え方が違うのかもしれませんので覚えておくといいでしょう。

 

※地域の区分は、下記を参照して下さい。

自分に合った金利タイプはどれ?

自分にはどの金利タイプがあっている?

【変動金利型】

  • 借入金額が少ない人
  • 繰り上げ返済をして早めにローンを返済できる人

【固定金利選択型】

  • 一定期間金利変動リスクを受けたくない人
  • 変動・固定の中間を選択したい人

【全期間固定金利型】

  • 借りたら借りっぱなしになる人
  • 返済額が変わると困る人

まとめ

住宅ローンを検討するとき、皆さんが一番に頼るところは・・・

  1. 住宅事業者(ハウスメーカーや工務店など)
  2. 金融機関窓口(直接)
  3. 勤務先からの紹介
  4. インターネット

など・・・

 

家のこともわからないことばかりなのに、住宅ローンについては詳しいという人も少ないでしょう。

すると、頼るのは建築をお願いする業者(営業担当)や金融機関の窓口となります。

しかし、借入先金融機関や地域により、人気の住宅ローン金利タイプが変わることもあるため、自分にはどれがあっているのか?見極めたうえで、相談するのが良いでしょう。

万人におすすめという住宅ローン商品はないからです。

 

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