例年インフルエンザの流行は12月から3月となりますがピークは1月から2月が最も多くなります。しかし今年2016年11月では昨年の5倍、学級閉鎖に至っては昨年の7倍と驚異的な数字となり猛威をふるいだしています。
小さなお子さんをお持ちのご家庭では、突然の発熱を夜に起こしてどこに相談していいのか分からず焦りを感じた親御さんも多いのでは無いでしょうか。
そんな時は、まず冷静になることをおススメします。お子さんがどんな症状でどういった病気に当てはまるのかを見極めることが必要です。
何も分からないお子さんは親を頼る・信頼することしかできないので、しっかりしないといけない訳ですね。落ち着いて対応しましょう。
分からないときは、間違っても市販の薬を投薬するのはまずは避けましょう。
小児救急でんわ相談窓口 #8000 の利用
焦りを感じたときに、真っ先に思いつくのがかかり付けの病院の先生でしょう。夜間や休日以外であれば受診したり電話したりと相談ができるものですが、深夜ともなるとどうしようと困惑してしまいます。
まずは、相談するにも症状がどのような状態なのかをしっかりと観察しましょう。
インフルエンザと風邪の違い!全くの別物
インフルエンザの代表的な症状は・・・
- 急な高熱38度以上になる
- 悪寒
- 全身症状が現れる(関節痛や筋肉痛)
他には・・・
- 頭痛・めまい・倦怠感・ふるえなどがないか
疑うべきは・・・
- 身内や近くでインフルエンザになった人はいないか
- 数日間の中で人混みの中に行っていないか
風邪の症状は部分的な症状が現れます。
- 熱が出る
- のどの痛み
- 咳こみ
- 声枯れ
- 鼻水・鼻づまり
- 頭痛
- 下痢・腹痛
#8000を利用するときには的確な症状を伝えられるようにする
気が動転しているときに、落ち着いて話ができる状態かどうかは難しいですが、間違った情報を伝えると一向に直らないどころか、悪化させてしまう原因にもなるので慎重にいきましょう。
うまく状況を伝えられない子供に代わって伝える役目は親の役目です。
- もしインフルエンザにかかっていたら、いつなのか?
- 人混みの中に出た日は?
- 近所でインフルエンザになった人は?
- 仕事場から持ち帰ってきてないか?
- くしゃみの無い咳をしていないか?
小児救急でんわ相談ってどんなところ?
#8000 へ電話するとどのように対処したらいいのか。病院の診察を受けたほうがいいのか、などの判断を相談できます。
相談員は、小児科医師・看護師がお子さんの症状に合わせた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けることができます。
※携帯・スマートフォンからもかけることができるので安心です。登録しておくことをおススメします。
自治体によっては、携帯・スマホから繋がらない場合があります。その場合は、厚生労働省 小児電話相談ページ から各県の一般ダイヤル回線への連絡をしてみてください。
インフルエンザの予防接種の効果
予防接種を受けた方が、インフルエンザにかかったという話はよく聞く話だと思います。毎年どのようなインフルエンザが猛威を振るうのかを予測してワクチンを製造しているので、全てのインフルエンザに対応できるかと言うとソウでは無いという事ですね。
実に30%くらいのカバー率だとも言われています。残り70%は発症する可能性を秘めているという事ですね。
インフルエンザ脳症にかかると死亡率が30%とも言われます。予防接種で安心をせずに、日ごろできる対策を地道に行なうことが一番の予防になることを改めて認識することが必要ですね。
簡単にできる最大限の効果を生む予防策
当たり前ですが、エチケットの基本、手洗いの推進です。
手を洗うときに、爪の洗浄を忘れずにする事。時計・指輪もはずして石鹸で手を洗う。タオルは使いまわしをしない。できればペーパータオルなどを利用する。小さなハンドタオルを数枚用意することも有効ですね。
次にウイルスは体内に入れないことが重要になります。そうすると感染経路はどんなことが考えられるでしょうか。
- 咳
- くしゃみ
- 飛沫感染
が主な経路になるでしょう。コレを防ぐには自己防衛のマスクが効果的。のどの保湿効果もあるので着用しましょう。
また家の中では、湿度管理を行ないましょう。湿度が50-60%になると、ウイルスにかかりにくくなるといいます。これは、ウイルスが湿気を帯びると重くなり空中を浮遊しにくくなるためです。イコール空中のウイルスが少なくなり吸い込む危険性が減るという事から来ています。
やはり湿度管理も重要ですが、吸い込まないと言うのが最善の対策になるのが分かりますね。
まとめ
子供が休日・夜間にインフルエンザ等にかかった場合
- よく観察して症状を確かめる
- よく分からないときは#8000を利用する
- その上で対処法を相談する
インフルエンザなどにかからないようにするには
- 感染経路を絶つ
- その上で予防となる手洗い・マスクの着用
- 無用な外出を避ける
間違った認識の再確認
- ワクチン接種直接の死亡例は無い(基礎疾患のある高齢の方の死亡例はある)
- ワクチン接種ではインフルエンザにはなら無い
- 理由が分からないまま高熱に解熱剤を利用しない
自治体のホームページでインフルエンザの流行が分かるのでチェックをしましょう。