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家を建てるとき太陽光発電を搭載するかどうか?悩みませんか。

一般的には「太陽光発電」を載せないで家を購入する場合と、載せる場合とでは単純に太陽光発電分コストアップにつながります。

しかも数万円ではなく百万円前後の費用がプラスになります。

 

でも、太陽光発電を搭載することのメリットもありますよね。

  • 毎月の電気料金が安くなる
  • 停電時に電気が使える

2019年現在、私たちが購入している電気料金は約25円前後。

契約する会社やメニュー、時間帯によって変わると思いますが、年々電気代は上昇傾向にあります。

 

そんな高い電気を買わずに、自家発電できる「太陽光発電システム」を採用するのは賢い選択。

 

しかし、冒頭でもお話したように「初期導入コスト」が大きいことから、太陽光発電の搭載を躊躇してしまう人がいるのが事実です。

今回は、ハウスメーカーに勤務する私が「ほぼ負担が0円の太陽光発電」の搭載システム「建て得」を徹底解説していきます。

初期費用0円で太陽光発電が搭載可能な「建て得」とは

引用:LIXIL TEPCOスマートパートナーズより

 

「建て得」とは、住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)と東京電力がコラボした会社「LIXIL TEPCO スマートパートナーズ」が提供する、太陽光発電を搭載するならとってもお得な商品です。

 

新築住宅を検討する際に、太陽光発電を搭載するかどうかのネックの一つに「お値段」があります。

この搭載する「初期費用を0円」にしてしまうのが「建て得」になります。

 

本当にそんなうまい話があるの?

そう思ってしまいますよね。

 

  1. 太陽光発電を搭載すると初期費用が掛かります。
  2. その対価として毎月の電気代が安くなります。
  3. 家で使いきれなかった電気は売電という方法で電力会社などに買い取ってもらいます。

 

このように太陽光発電を搭載すると毎月の負担を減らすことができ、余れば売電収入を得ます。しかし、何度も言うように初期投資が必要になります。

 

しかし「建て得」を利用すると「初期費用0円」となります。

 

まず、あなたの家の屋根にLIXIL TEPCO スマートパートナーズが太陽光発電システムを搭載してくれます。

あなたは一切費用を払うことがありません。

 

太陽光発電が搭載されているので、毎月の電気代は安くなります。

 

そして、家で使いきれなかった電気は売電されますが、その収入はあなたに入ってきません。

売電収入はLIXIL TEPCO スマートパートナーズに流れていきます。

 

つまり、LIXIL TEPCO スマートパートナーズは売電収入を太陽光発電システムの初期費用の回収にあてているんです。

その期間は10年間。

 

そして、10年後には太陽光パネルがあなたのものになります。

 

初期費用をかけずに、毎月の電気代は安くなり、10年後には自分のものになり売電収入を得ることができる。

とってもお得ではないですか。

 

もちろん、資金に余裕があり太陽光の初期費用分を捻出できるという方は、自分でメーカーを選択して売電収入を得るという方法もあります。

しかし、予算的に厳しかったりするのであれば、手出しなしで「建て得」を選択するのも一つですよね。

初期費用0円で太陽光発電が載せられる「建て得」の条件は

「建て得」を利用するには条件があります。

といっても、難しい条件ではないので安心して下さい。

 

ただ、「LIXILの商品は嫌いだ」という方は厳しいかもしれません・・・。

LIXILの住宅設備を新築住宅に採用するのが条件

LIXIL(リクシル)と東京電力が提供している商品になるので、新築住宅にLIXILの商品を採用する必要があります。

必要最低限必要な設備といっても、家には必ず必要となるものばかりです。

電気料金プラン 
「建て得」条件
  • 窓(サッシ)
  • ドア
  • トイレ
  • 太陽光発電
  • システムバス
  • キッチン
  • 構造パネル

 

あなたの家に必要な設備をLIXILで揃えればOK。

上記に記載した赤字の設備は必須項目です。

「建て得」のプランによっては、システムバスやキッチンなどを採用することで、電気料金が割安になるメニューも取り揃えています。

 

住宅設備メーカーにこだわりがない人なら、迷うことがありませんね。

「建て得」を利用するための諸条件

  • 建て得取扱いビルダー様で、LIXIL商品を使った新築ZEHをご契約されている、または予定されていること
  • 国の定めるZEH性能基準を満たす住宅であること
  • 行政の指定する垂直積雪量が75cm以下であること
    ※青森県、秋田県、山形県、新潟県、鳥取県、島根県を除く
    ※山梨県、長野県は垂直積雪量が80cm以下の地域が対象エリアとなります。
    ※垂直積雪量が51cm~75cmのエリアでは、屋根材が350mmピッチ以内の縦葺き板金屋根であることが条件となります。
  • 契約期間10年をご了承いただけること
  • ZEH性能以下になるリフォームや改造を行わないこと
  • 太陽光発電システムの改造・変更を行わないこと
  • 他の発電施設や1kW以上の蓄電池を設置しないこと
  • 当社と電気の需給契約を締結していただくこと

「建て得」公式ページより引用

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ZEH性能基準を満たす住宅とは

高性能な省エネ住宅を建築し、光熱費がかかりにくい家にすることが条件の一つです。

その光熱費がかかりにくい住宅のことを「ZEH住宅」と言っています。

また、Nealyzeh住宅というZEHまではいかない性能の省エネ住宅でもOKです。

 

ZEH住宅の認定を受けるには、基準にあった太陽光発電搭載量があります。

「建て得」を利用するには、その基準搭載量+1kw以上の太陽光パネルを載せる必要があります。

 

【ZEH住宅って何?という方はこちらの記事をどうぞ!】

「建て得」を利用できる全国のハウスメーカー

住宅設備は分かったかと思いますが、建てるメーカーはどこを選択すれば良いのでしょうか。

その答えは、下記の建て得ビルダー一覧にあります。

あなたが建築をする地域の建て得ビルダーにお願いをすればOK。

まずは検索してみましょう。

建て得ビルダー一覧

 

ちなみに、一条工務店は国の認めるZEHビルダーに登録されていますが、オリジナル太陽光発電パネルを持ち「初期費用0円の夢発電」を展開しているので、「建て得」の利用はできないようです。

一条工務店の「夢発電」と「建て得」の違いは?

「建て得」以外にも同じような仕組みで太陽光発電を独自に販売している一条工務店の「夢発電」があります。

前提として、初期費用0円で太陽光発電が手に入るような感じですが、何が違うのでしょうか。

 

一条工務店の夢発電システム

一条工務店 夢発電 発電払い 
引用:一条工務店公式ホームページより

 

太陽光発電パネルは、一条工務店の自社工場(フィリピン)にて製造し、一条工務店の家を購入する方のみが利用できるシステムになっています。

一条工務店の言う「実質0円」というのは、太陽光発電システム分を家とは別に分割で購入し、売電したお金を返済に充てるという仕組み。

1年を通して考えると、多くの売電ができる春から夏にかけては分割払い分を、売電分が下回ることはあまりありませんが、冬ともなると分割払いの金額のほうが、売電分よりも多くなることがあります。

そのため、蓄えている手持ち分から補うような形になります。

 

建て得のシステム

建て得 仕組み 実質0円
引用:建て得公式ページより

 

建て得に使われる太陽光パネルはLIXILの商品を採用します。

そして、「実質0円」のからくりは、一条工務店の夢発電と同じく分割払い契約を家とは別に行いますが、売電分はそのままLIXILへ流れていきます。

日照時間が少なく、売電できる分が少ない冬の時期でも、LIXILは追加分をもらうという事をしないのが決定的な違いかもしれません。

 

現在の太陽光発電の売電価格はいくら?

太陽光売電価格
引用:経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく再生可能エネルギーより

年々、太陽光発電で作られた電気の売電価格は下がってきています。

2019年現在でみると、1kwhで24円(出力制御地域で26円)になっています。

 

これは、余った電気(余剰電力)を売る場合になるので自己消費してしまう分には関係ありません。

「建て得」を利用する場合も、自分に入ってくるお金ではないので関係ないといえます。

しかし、建て得の契約終了後の11年目からは、売電収入があなたのもとに入ってきます。

 

もし、建て得を利用しないという場合は、下記資源エネルギー庁で発表している売電価格を確認しておきましょう。

一般戸建て住宅では、10kw未満の太陽光発電が当てはまるでしょう。

10kw以上の太陽光発電を搭載する場合は、20年間の固定価格買取期間が設けられています。

その場合、売電単価は10kw未満よりも低く設定されています。

詳しくは経済産業省 資源エネルギー庁をご覧ください。

まとめ

太陽光発電システムを導入したくても、初期費用が高くて諦めてしまう。

そんな方には、「建て得」はとても都合の良い仕組みだと思います。

今後、電気を使う設備はどんどん増えていくので、家での消費電力は上がっていきます。

 

そんな時に高い電気料金を払うのであれば、太陽光発電で自己消費したほうが得策ですよね。

 

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