この記事では、地鎮祭が終わった後の「挨拶回りの範囲」について紹介しています。
家づくりは人生で初めてという方がほとんどですから、建築に係る行事ごとは、「どうしたらいいのか?」と戸惑われると思います。
そんな建築行事の一つに、地鎮祭後の「挨拶回り」があります。
最近では、「地鎮祭を行わない」「挨拶は引っ越しの時だけ」という選択肢も多くなってきましたが、これから長くお付き合いするご近所さんだからこそ、やっておきたいという人がほとんど。
というのも、建築中に起きた「トラブル」で、住み始めてから「お隣さんとわだかまりが取れない」といった事例は多くあるからです。
では、挨拶回りというのは「どこまでの範囲で行えばいいの?」でしょう。
この疑問は、だれしもが抱える悩みです。
今回は、この悩み「どこまでの範囲に挨拶するのか?」について紹介していきます。
ただし「必ずこうしないとダメだよ!」というものは存在しません。
「なるほどな!」
と思ったら、建築会社と相談しながら進めてみてください。
※地鎮祭を行うのに良い日はあるの?という疑問にお答えした記事は地鎮祭はいつ行い・どうやるの?いくらかかるの?にかかれています。
地鎮祭後の挨拶回りの基本「向こう三軒両隣」
地鎮祭後の挨拶回りは、これから長い間お隣さんとなるかもしれない、ご近所付き合いの最初の一歩です。
あなたの家の隣で建築が始まろうとしていたら、気になりますよね。
相手の立場になって、あなたならどう感じるか?考えてみましょう。
建築会社がきっちりと代行してくれるところも、もちろんあると思います。しかし、その担当者の基本的資質(几帳面なのか、大雑把に済ませるタイプなのか)にこういった挨拶は左右されることも理解しておいた方が無難です。
挨拶回りはどこまでの範囲をすればいいの?(図付き)
「挨拶回りをどこまですればいいの?」という疑問ですが、基本となる指標は存在します。
挨拶回りの基本範囲
「向こう三軒両隣」
上に示した図が、挨拶回りの基本と呼ばれている「向う三軒両隣」の例です。
番号でつたえると①~⑧です。
- 敷地に面している近所の方
- 道をはさんで向かいで土地が重なっている家
- 裏にある3軒
建築中は、養生ネットで建築中の「ごみ等」が飛散しないようにしていますが、細かい粉末等はどうしても避けることが難しいものです。
昔ながらの「お互い様」という心を持っている方ばかりではないのが現状なので、これらが最低限「挨拶」する範囲でしょう。
挨拶回りの基本範囲+アルファ
できることなら、「向う三軒両隣」の基本にプラスして挨拶回りをするのがベストでしょう。
その候補となる範囲は・・・
- 同じ町内の班になる方たち
- 町内会長さんや役員さん、班長さん
- ごみ集積所で分かれている場合があります
注意しておきたいのは・・・
- 小さなお子さんの通学路
- 登園バスの発着場
- 介護系のデイサービス等の乗降場
等に支障がないかどうかはポイントです。
建築中は、普段通らない大きな建築資材を運ぶトラックや、クレーン・タンクローリー車等が出入りします。
見渡せる範囲で建築車両が通る場所には、挨拶をしておくことをおすすめします。
特に、小さなお子さんは「重機が大好き」で、興味本位で近づいてしまいます。
そういったご家族がいそうな家(向う三軒両隣以外で)には、挨拶品までは要らないかもしれませんが、簡単なお手紙を手に、是非挨拶をした方がいいでしょう。
日中在宅していそうなご近所さんに最初に御声かけして、夜勤勤務しているような家がないかも確認するといいでしょう。
そうすることで日中寝ている時に、無用なチャイムを鳴らすことが無くなります。
そういった場合は、お手紙で知らせる等工夫をしてみるのもいいでしょう。
挨拶回りの範囲にアパートやマンションがある場合
建築地の近くに、アパートやマンションがある場合もあるでしょう。
そんなに近くなければ、挨拶は必要ないですが、近い場合は手紙を投函するだけでも印象が変わります。
その場合、手紙の数が多くなるので、ハウスメーカーや工務店の営業さんに相談して、投函をお願いするのが良いでしょう。
一戸建てに比べ、アパートなどは壁が薄く、建築中の音や振動が気になるというクレームは昔からあります。
考えればきりがありませんが、何かが起きてからでは遅くなります。だからこそ、最初にしっかりと行う必要があります。
挨拶回りはいつの時間がいいの?
地鎮祭などの行事ごとは、たいてい午前中に行うことがほとんどです。
時間的には30分程度で終わりますので、地鎮祭のあとに挨拶回りを済ませるのが一般的です。
しかし、お昼近くになると忙しい時間帯にもなるので、11時頃までに終わらせるのが一つの目安です。
ただ、先にも話したように夜勤勤務をしている方もいることでしょう。
「お手紙を書く」、「時間をずらす」等の工夫が必要です。
挨拶回りで留守のお宅はどうすればいいの?
挨拶回りをする日取りが、平日なのか、休日なのかによって挨拶できる数に違いが出てくるでしょう。
平日であれば、仕事に出ていて中々面と向かって挨拶することが難しくなります。
そんな場合に備えて、簡単なお手紙を用意しておきましょう。メモ程度のあいさつ文で構いません。
建築会社となるハウスメーカーや工務店が用意していればいいのですが、メモに書く内容は・・・
- いつ頃から建築がスタートして、いつ終わるのか
- 大きな重機等が入るのがいつなのか?
最低限この辺りが明確になっていると、ご近所さんも注意してくれるでしょう。
たまに、何時から、何時まで作業をするのか?を気にする方もいらっしゃいます。
担当営業や工事監督に伝えてもらいましょう。
その際に、連絡先を書く必要はありません。担当の営業さん、もしくは工事監督に連絡が入るように段取りしましょう。
挨拶回り品はどんなものが適しているの?
ハウスメーカーや工務店に建築をお願いしている場合、挨拶の品を用意している場合も多くあります。
つまり、建築費用の中に「挨拶品」の費用も入っていると考えればいいわけです。
しかし、そのようなハウスメーカーや工務店ばかりではないかもしれませんし、個別に用意したいと思う方もいるでしょう。
挨拶回り品はどんなものがいいの?
挨拶の品を用意する場合は、ポストに投函できる品・サイズにしましょう。
ポストにもいろいろなサイズが存在しますが、一般的には郵便局のポストに入る大きさに合わせるのがベストです。
ポスト投函口サイズ
- 最新のポスト投函口:厚み:4cm × 横幅:29cm
- 古いポスト投函口:厚み:3.4cm × 横幅:24cm
ポストを製造しているメーカーも基本的には、日本郵政のポスト投函口のサイズを意識していますので、上記に当てはまるくらいの挨拶回り品を用意することをおすすめします。
例外として、柔らかい、変形するような、例えば台所スポンジ、タオル等の場合は、少し大きくても潰れる性質のため入るでしょう。
一例として下記を参考にしてみてください。
変形して、ポストに投函できる高すぎない挨拶回り品
向う三軒両隣に挨拶する場合の高すぎず、「おっ!」と喜ばれる挨拶回り品
まとめ
新しくできる家に住むのは、心躍るものです。
しかし、ちょっとしたトラブルで住みづらくなってしまう可能性を秘めています。
忙しいとは思いますが、30年50年と長い間住む場所ですから、1日しっかりと時間をとることをおすすめします。
- 向う三軒両隣は確実に挨拶する
- 建築車両が通る見渡せる範囲は挨拶する
- アパートやマンションはお手紙を投函する
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