住宅を購入するときに、一番初めにやっておかなくてはならないこと、それは「資金計画」です。
やみくもに、
「好きなハウスメーカーで建てたいな!」
と飛び込んで見るのも一つですが、そのハウスメーカーでどのくらいの家が建てられるのか?
これを知っていないと、予算オーバーの無理した住宅ローンを組んでしまったり、現実離れした夢物語で終わってしまいます。
今のあなたに、どのくらいの借入能力があり、返済できる金額はどのくらいなのか?を知っておきましょう。
今回は、年収300万円~600万円までの世帯で、どのくらいの住宅ローンが借り入れできるのか?そして、その返済額はいくらになるのか?
分かりやすく数字をもとに紹介していきます。
年収300万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収300万円の場合
- お借入れ目安1800万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 56,418円 | 49,315円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 56,867円 | 49,769円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
年収350万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収350万円の場合
- お借入れ目安2100万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 65,822円 | 57,534円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 66,345円 | 58,064円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
年収400万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収400万円の場合
- お借入れ目安2400万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 75,225円 | 65,753円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 75,823円 | 66,359円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
年収450万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収450万円の場合
- お借入れ目安2700万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 84,628円 | 73,973円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 85,301円 | 74,654円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
年収500万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収500万円の場合
- お借入れ目安3000万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 94,031円 | 82,192円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 94,779円 | 82,949円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
年収600万円の住宅ローン借入額と資金計画
- 年収600万円の場合
- お借入れ目安3600万円前後
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 112,837円 | 98,630円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 113,734円 | 99,539円 |
(金利0.875%) |
※フラット35Sを利用し、当初10年間0.3%の金利引き下げを利用
※民間金融機関 変動金利(0.875%)で試算
住宅ローンの借入目安と資金計画本来の姿!
年収300万~600万までの借入目安と資金計画を見てきましたが、正確には個人により借入額は前後します。
良く言われるのは以下の表のような感じかな。
年収 | 400万未満 | 400万以上 |
最大負担率 | 30% | 35% |
この基準は、住宅金融支援機構のフラット35で定める返済負担率を表した表です。
年収400万の方が返済負担率30%で借り入れを起こすと
- 年間120万(年収400万×30%)
- 1ヶ月あたり100,000円(120万÷12ヶ月)
これが最大での借入額となるわけです。
借入可能額と返済可能額の違い
今回紹介した、「年収300万円の住宅ローン借入額と資金計画」の目安では、以下のように紹介しました。
資金計画 | ||
月々の支払い | 借入期間30年 | 借入期間35年 |
(ボーナスなし) | ||
フラット35S | 56,418円 | 49,315円 |
(金利1.12%) | ||
民間金融機関 | 56,867円 | 49,769円 |
(金利0.875%) |
しかし、フラット35の返済負担率を計算すると・・・
年収300万では、30%未満とすることとあり、ダイレクトに計算すると
- 年間90万円(年収300万円×30%)以内
- 1ヶ月あたり75,000円(90万円÷12ヶ月)以内
となります。
先に述べた借入額目安よりだいぶ多く借り入れが可能な数字となっています。
貸す側の限度額が75,000円だからと、そのままの借入を起こすと住んでからショートすることになりかねません。
住宅ローンだけならまだしも、
- 車の買い替え
- 家電関係の買い替え
- 子供の教育費
- 保険
- 税金
- 突発的にかかる費用など
多くかかるものがあることから、返済負担率30%MAXでは厳しいことがうかがえるでしょう。
ブランドバックが欲しいけど、ぎりぎりだとそんな余裕もないよね。
まとめ
資金計画の考え方をまとめます。
借入可能額は、あくまでお金を貸す側の基準でしかなく、あなたの属性(勤務先や勤続年数、職種等)でも前後されます。特に気を付けなくてはいけないのは、借入限度額MAXまで借り入れてしまう事です。
年収から逆算した、貸す側の限度額ではなく、あなたの返済限度額を知ることから始めましょう。
毎月の住宅ローンが7万円までなら大丈夫だな!などと、皮算用していると、住んでからかかってくる費用が思ったより多くて、貯金を崩しながら生活するようなことになりかねません。
それと同時に、家を買うと「どんな費用がかかるのか」を知る必要があります。
参考記事
どこのハウスメーカーで建てるか決まっていなくても、家を建てる際にかかる費用の目安を知っておくと参考になります。
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