注文住宅を作るということは、ほぼ一から間取りを検討しなくてはいけません。

設計士がうまく想いをくみ取ってくれて、理想の間取りを作ってくれるなんて思っていると細かいところで後悔することになりかねません。

一条工務店は、注文住宅で全国1,2を争う年間販売棟数を誇りますが、設計士の数は契約数に合うほど在籍していません。そのため、設計士は疲労困憊(ひろうこんぱい)状態。これには一条工務店も気づいていて、数年前から設計士などの有資格者を増やそうと躍起になっています。

つまり、設計士に頼り切りにせず、できるだけ自分で間取りを具体的に想像する必要があります。

今回は、我が家を設計してくれた設計士さんと知恵を出し合い、住んでから間取りに入れておいて、もの凄く助かっているおすすめの収納やオプションスペースについて紹介したいと思います。

 

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間取りに無駄なく収納スペースを確保する方法

じょし

居住スペースはゆったりと、しかも収納スペースはいっぱいほしい。

あお

う~ん。限られた予算の中でいくと、両方かなえるのはちょっと難しいかなぁ。

じょし

でも、収納が無かったら、モノが溢れかえるし、居住スペースがゆったりとできなかったら、心の余裕がなくなるよ。

人間切羽詰まると、考え出す生き物なんでしょうか。

問題に直面すると、どうしたらいいのか?を考えだそうとするんですよね。

収納スペースは、間取り図の中で15%とか20%あるとベストだとか、誰かが言っていましたが、そんな余裕がある人ばかりではありません。むしろない人のほうが多数派かも。

クローゼットではなく、ウォークインクローゼットが欲しい

じょし

ウォークインクローゼットは、憧れだよね。衣類が衣装のように飾り立てることができるしね。

あお

でも、現実的には、収納力がないんだよね。人が入るスペースは、何も置けないし、モノを置いちゃうと、奥のものが取りにくいし・・・

ウォークインクローゼットは、踏み込む場所が必要な分、同じクローゼットの収納力と比べると劣ってしまいます。下記写真は、タタミ2帖分のウォークインクローゼット。

設置には2帖のスペースが必要なウォークインクローゼットでも、踏み込むスペースを考えると、収納力は1.5帖分となってしまいます。

 

これが、普通のクローゼットなら、通路に面した場所に設置すれば、2帖分まるまる収納量が確保できるんです。

下記画像は、タタミ1枚分(1帖分)の収納。

上で話した、ウォークインクローゼットは取られるスペースは2帖分でも、こちらの2帖分のほうが収納力が上がるんです。

なので、設計士は収納力重視ならば、こちらの収納を×2で提案をしてきます。

ウォークインクローゼットならぬウォークスルークローゼット

じょし

普通のクローゼット2個はムリだな。

むり。

無理。

ウォークインクローゼットは憧れでもあるので、中々あきらめることができません。

そこで考え出したのが、ウォークインクローゼットの壁を一部取っ払ってしまう作戦。

実際に採用したウォークインクローゼットは、タタミ2.5帖分必要なタイプ。

じょし

収納力はあったに越したことはないけど、やっぱりこのスタイルが良いんだよ。

どうにかして!

 

 

採用したのは、トータルシステムクローゼットの「QWC-6075-5B」という型番のウォークインクローゼット。

ウォークインというくらいなので、歩いて入るスペースがあります。

この赤枠の部分(歩いて入るスペース)がもったいないので、矢印(赤)の壁を取っ払ってしまおうという作戦。

 

この壁をとることで、ウォークインクローゼットならぬ、「ウォークスルークローゼット」が出来上がります。

どういうことなのか?それが下記間取り図です。

 

寝室のドアを開けると、本来ウォークインクローゼットの足の踏み場だった、デッドスペースが廊下となり、ベッドのある寝室へと続きます。途中にはAC‐60Aという、普通のクローゼット(旦那様用)を設置して、さらに無駄を省きます。

完全に寝室と一体化するのは、どうかと思いスリットウォールで光を取り込みつつ、閉鎖感をなくし、ある程度個室間を演出しています。

我が家の間取り
我が家のウォークスルークローゼット

廊下?通路?と兼用スペースなので、普通のウォークインクローゼットより、かなり広々と使えます。

ウォークインクローゼットでは、姿見を置くと邪魔な存在になりますが、これだけあると問題なしです。

あお

寝室は寝るだけだし、そんなに広いスペースが無くてもいいかな。と考えている人は一考の価値あると思いますよ。

この方法は、BOX(工場で完成された収納)で作られてきてしまうクローゼットだと難しいようですが、現場でタンスや棚、ハンガーパイプ等を組み立てるモノなら、無駄な壁を作らず、ウォークイン用の扉を取り付けないだけなので、できちゃうんです。

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あお

建ぺい率の関係で、家自体の大きさを増やせないこともあったから、これはナイスアイデアだったよ。

キッチンのゴミ箱を設置する収納スペース

引用:アイスマート設備仕様ガイドより

一条工務店のi-smartは、生活感を微塵も感じさせない、スタイリッシュなキッチン空間を演出することができます。

じょし

こんな感じにした~い!

その雰囲気に憧れていると、忘れてしまいがちなのが、ゴミの行く末。

生活をすれば、いくらスタイリッシュなi-smartでもゴミは出ます。

 

もちろん、写真のようなゴミ箱付き収納もありますが、大きな家なら採用ができるかもしれませんが、そんな余裕はありませんし、予算もありません。

食品パントリーを省くことはできず、カップボードも180サイズはどうしても欲しいところ、冷蔵庫スペースもなくてはならない。

すると、ゴミ箱を置くスペースが全くなくなるんです。

 

そこで提案したいのが、壁をへこまして専用スペースを作る方法です。

図面でみると、こんな感じになります。

 

 

じょし

キャスター付きのゴミ箱をフロアに置く人もいるみたいだけど、キッチン狭くなっちゃうよね。

容量も40リットルのゴミ袋がすっぽり入るものを置きたいなら、ある程度のスペースが必要です。

上記、間取り図のくぼみのサイズは、タタミ半畳分。

写真で見るとこんな感じです。

 

奥行きが90㎝近くあるので、さらに分別する大きな箱も入れることができるサイズです。

ゴミ箱の上には、オプションで数千円だけかけた「棚」を設置。

ちょっとしたものを置くスペースとして活用でき、情報ボックスを採用しなかったので、ネット関係が集中してここに来るようにしています。

あお

壁掛けの20インチほどのモニターを設置して、スマホから料理レシピなどを見れるようにしようなんて思っていましたが、いまだこのままの状態・・・。

日常的に使うこまごましたものをしまう収納スペースを間取りにイン

 

じょし

ちょっとしたものって、どこにしまおうか、間取りを考えている時って思いつかないんだよね。

あお

小物を収納できる、奥行きが浅いスペース収納はバッチリだったね。

そう、間取りの打ち合わせをしているときって、初めてのことというのもありますが、中々思いつかないもの。

例えば、

  • ハサミ
  • ペン
  • 爪切り
  • お薬箱
  • ノート
  • ファイル・・・

これらをしまうスペースとして活躍しているのが、間取り図キッチンの隣にある「押入D」のこちら。

写真右上に、食品パントリーは確保したものの、食品が入るスペースとなることと、リビングから入り込んだスペースは使いずらいということがあり、別枠で確保することになりました。

このスペース、タタミ半分のさらに半分という奥行きが浅い収納になりますが、かえってそれが功を奏します。

収納の写真がこれ。

 

A4ファイルがちょうど収まり、一条工務店のメンテナンスマニュアルやらなんやらがきっちり収納ができます。

下には、買い置きしておくミネラルウォーターがすっぽりと収まるサイズで、床暖房も敷設されていないことから安心して保管ができます。

あお

お米もここに置けるから助かるんだよね。

じょし

小さなお子さんが居る家庭では、棚の高さを検討すれば、カッターやハサミに手が届かない様にできるよね。

 

また、小物入れの後ろにあるスペースがまた使い勝手が良かった収納。

掃除機やアイロン関係などのあまり見えたくないものが収まります。

サイズ感がピッタリで、買い置きするような

  • ティッシュボックス
  • トイレットペーパー
  • お掃除用品
  • 掃除機など

見えると美観が損なわれるようなものが収納できます。

収納の中に、コンセントを配置すると、充電タイプのコードレスなんかは入りますね。

購入する掃除機が決まっていれば、棚の高さを変更するようにしましょう。

じょし

新築時に、エレクトロラックスを使用していたんだけど、故障頻度が高いのと、電池寿命が2年と短かったので、2代目はあきらめました。使い勝手はよかったんですけどね。

まとめ

家自体の面積は広げすぎずに、収納力をアップする方法。

オプションと書きましたが、数千円の棚追加程度でできるアイデアなので標準収納を活用して壁面収納をたくさん作ると部屋が散らかりませんよ。

今回採用した収納関係は・・・

  • ウォークインクローゼット:QWC-6075-5B
  • トータルシステムクローゼット:AC‐60A
  • 押入C
  • 押入D

でした。

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押入は、個数に関係なく標準で採用できるのでおすすめです。

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