高気密高断熱住宅に欠かせない「24時間換気システム」は2003年に義務化されてから電気代という名のランニングコストがかかるようになってきました。
さらに、換気システムの高性能化により消耗品となる「フィルター代」などのメンテナンスコストもかかるようになり、家庭の出費が多くなっているように感じます。
そこで、世界最高レベルの省エネ性能を発揮するという一条工務店の採用する「全熱交換型換気システムロスガード90」はどのくらいの電気代やランニングコストがかかっているのかを試算してみました。
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一条工務店のロスガードはMAX社製
ロスガードという名称は、一条工務店の呼び名で、正式には「全熱交換型セントラル換気システム」と言います。
一条工務店のロスガード90は、2018年現在で2代目となっています。
当初のロスガードは、空調で世界的に有名な「ダイキン工業」が製造していましたが、2代目は文具で認知度の高い「マックス社(max)」が製造しています。
マックスって、ホチキスのイメージが強いけど、換気システムも製造するんだね。
そうなんだ、あまり知られていないけど、住宅設備機器なども商品展開しているんだよ。
ロスガードのランニングコストは?
ロスガードのメリットは、省エネルギー性に優れている点が際立っています。
せっかくの暖かさが換気システムによって逃げるのを90%抑えることに成功(冬季暖房時)し、湿度の負荷を軽減する、湿度交換を80%を達成(夏季冷房時)しています。
ロスガードに使われるモーターも省電力設計の「DCファンモーター」を採用しているので、ランニングコストがかかりにくいのも特徴ですね。
ロスガードでかかる電気代は約1,000円強
かかりにくいとはいえ、かかるわけだからどのくらいの電気代になるのかが気になるよね。
ロスガードでかかる電気代を計算してみましょう。
計算のもととなる、消費電力は「全熱交換型セントラル換気システム」の取り扱い説明書にありました。
説明書によると、消費電力は68W とあります。
我が家の電力契約は、東京電力の電化上手というプラン。
電化上手は、料金単価が3段階に分かれているので、平均をとって1時間約22円で計算してみます。
ちなみに、今現在電化上手のプランはなく、電力料金プランが変わり多少値上げされた状態となっています。
その状態を加味すると、1時間あたり約25円くらいで購入していることになるかと思います。
ロスガードの電気代/月
- 電化上手世帯/約1,100円
- それ以外世帯/約1,250円
※ロスガードの設置台数は1台として計算しています。
ロスガードで必要な消耗品代
ロスガードに必要なコストは、電気代だけではありません。
花粉除去率98%を誇る、高性能フィルターなどの交換メンテナンス費用が掛かります。
このフィルター交換頻度は、6ヶ月に1回の交換を推奨されている為、1年で2回の交換となります。
引き渡しされた後に、約2年分に値するフィルターは一条工務店からプレゼントされると思いますので、一般的には、3年目からかかるコストとなります。
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ロスガードで交換するフィルター
全熱交換型セントラル換気システム本体で必要となるフィルターは2種類。
- 高性能給気フィルター
- 防虫袋
その他に、排気口用フィルターが必要です。
高性能フィルター4枚組の値段は、4,644円(税込)
PM2.5 対応型フィルター4枚組の値段は、5,130円(税込)
防虫袋12枚組の値段は、1,620円(税込)
排気口用フィルター8枚組の値段は、1,458円(税込)
これらは、枚数が入っているので、月々に換算するとそこまでの費用は掛かりません。
※いづれも、2018年11月現在の価格です。(消費税8%)
一条工務店の推奨交換時期(6ヶ月に1回交換)に、取り換えることを考えると・・・
- 高性能フィルターは、約200円/月
- 防虫袋は、約20円/月
- 排気口用フィルターは、約30円/月
合計しても、約250円/月で済む計算になります。
フィルターって結構かかるのかと思っていたけど、そんなにかからないんだね。
電気代と合わせると、約1,500円が月にかかるコストと考えてよさそうだね。
これらは、スマホアプリにある一条工務店オンラインストアで購入することができます。
※オンラインストアやメンテナンス関係は、スマホアプリでできるようになっていますが、別記事にまとめています。→一条工務店のアフター依頼はスマホアプリで24時間今すぐ解決!マニュアル完備
ロスガードの交換時期(寿命)と費用
ロスガードはエアコンや冷蔵庫などと同じ電化製品の部類です。
つまり、一生そのまま使い続けることは難しい商品となります。
しかし、家の天井の中をはい回っている配管ダクトは、カタログにもある通り50年分のホコリを通過させてもほとんど汚れが無いというくらいなので、交換は検討していないと思います。
ロスガードの交換時期や費用
ロスガードの本体をまるまる交換というのは、考えていない様子で、モーターや基盤などの交換で対応が可能なような設計をしていると話しています。
本体交換になると、数十万単位での出費となりそうですが、モーターなどの部品交換で行けるのであれば数万程度で行けるのでしょう。
出張費用や交換部材代などを含め、少なくても10万円程度は用意したほうがよさそうですね。
設計上の標準仕様時間は15年としており、保証期間は10年となっています。
まとめ
一条工務店の高性能住宅を支える重要なシステムの一つ「ロスガード」。
故障したりすると、省エネ効果も薄れ、交換時期も早まってきてしまいます。
フィルターの交換などは、推奨時期を目安にしっかりと行うようにするといいでしょう。
住まいの環境によって、防虫袋にたまる虫たちの数や、土ぼこりの量が変わります。
すべてのホコリを除去できるわけでもないので、2か月や3か月でお掃除を兼ねながらチェックすることをおすすめします。
というのも、給気グリル(新鮮な空気が出てくる場所)にホコリが付いていたのです。
わずかながら、高性能フィルターをかいくぐったホコリたちがダクトを通って、各部屋へ出てきているのでしょう。
そのためにも、高性能フィルターと防虫袋のチェックは欠かせないですね。
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