積水ハウスは、世界一の累積建築戸数(2018年1月31日時点)23.8万戸以上の実績を誇る、住宅ナンバーワンハウスメーカーです。
テレビCMでも、ブランドイメージが確立されていますが、思わず口ずさんでしまう
「せきす~い、ハウス~。」
は誰でも聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。
また建築戸数だけではなく、環境に配慮した家づくりにも力を注いでいます。
その実績の一つに、国が推し進める「ZEH(ゼッチ)」があります。
ZEHは2020年までに、新築の半分にするという目標を掲げていますが、積水ハウスは2018年現在その目標をはるかに超えた実績を打ち出して、ナンバーワンのZEH住宅率を成し遂げています。
このような多くの実績を持つ、積水ハウスとはどんな特徴を持っているのでしょうか。
気になる坪単価も含めて、評判や口コミを見ていきましょう。
積水ハウスの特徴
積水ハウスは、「鉄骨」と「木造」と大きく2つのラインナップをそろえています。
その中で、多くの商品に分かれています。
積水ハウスの鉄骨
【特徴】
- ダインコンクリート
- ダイナミックフレーム
- 制震構造システム SHEQAS(シーカス)
【商品ラインナップ】
※商品名をクリックすると、積水ハウス公式の個別商品へ飛びます。
鉄骨系の中では、ISシリーズが8割の販売を占めています。
積水ハウスの木造
【特徴】
- シャーウッド構法
【商品ラインナップ】
- Gravis Stage
- Gravis Lian
- Gravis Villa
- The Gravis
- 縁の家
- Gravis Bellsa
- modellare
- ROOMORE
- IORI
- IORI Architect Line
- 里楽
- M’axio
※商品名をクリックすると、積水ハウス公式の個別商品へ飛びます。
【特徴1】ダインコンクリート
積水ハウスといえば、こだわりの外壁「ダインコンクリート」
商品ラインナップの中でも、最上級に位置づけられる「IS STAGE」に採用され、積水ハウスといえばダインコンクリートというのが浸透しています。
コンクリートの中で、最も強度が高く、化学反応を起こさないことなどから、安定した強度と耐久性を併せ持ちます。
さらに、一般的な外壁ではメンテナンス期間が15年ほどとなっており、メンテナンスコストが問題になってきます。その点、積水ハウスでは「タフクリア―30」を施すため、メンテナンスサイクルは倍の30年を実現しています。
外壁に不可欠な「目地」のメンテナンスも30年に1回という、コストパフォーマンスの高さです。
【特徴2】ダイナミックフレームシステム
ダイナミックフレームシステムは、大空間を演出することができる構法となっており、その空間は、天井高2m74㎝、最大7mの無柱空間を提供することができます。
さらに、建物コーナー部では、耐力壁を設けることが一般的ですが、この工法のおかげで、大開口サッシのコーナー配置を可能にしています。
このシステムで、積水ハウスが提案する大開口の「スローリビング」が実現します。
【特徴3】制震構造システム SHEQAS(シーカス)
シーカスの3つの特徴
- 「シーカスダンパー」で地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、建物の変形量を約1/2に抑制。構造躯体や内外装の損傷を大幅に低減できる。
- 繰り返しの地震に強く(地震後「シーカスダンパー」が元の位置に戻る)、耐久性に優れている。
- 粘弾性制震システムでは、はじめて建築基準法の「構造方法等の認定」と、品確法の「特別評価方法認定」の2つの国土交通大臣認定を取得。
【特徴4】シャーウッド構法
積水ハウスのもう一つの商品群は、「木造」構法です。
一般的に木造の住宅の構法は、「木造軸組み」「ツーバイフォー・ツーバイシックス」などありますが、積水ハウスの木造は、軸組み構法にあたります。
そして、独自に「シャーウッド構法」と呼んでいます。
シャーウッド構法の特徴は、木と木との接合部をピンと金物でつなげるため、木材を削る面積がすくなく、本来の木の強度が保て、さらに、金物の強度が加わるメリットの多い構法となっています。
積水ハウスで建築する方の多くは、鉄骨系が多いのですが、断熱性能や省エネ性能で言うと、木造のシャーウッドに軍配が上がるでしょう。
積水ハウスのZEH採用率は全メーカーNo.1
積水ハウスは、あまり「高気密・高断熱住宅」のイメージがありませんが、標準仕様で、省エネルギー基準をクリアする住宅を提供しています。
省エネルギー基準をクリアといっても、最低限のレベルをクリアしているだけの話なので、特段凄いわけではありません。
しかし、省エネルギー基準を上回る、国が推し進めている「ZEH住宅」については、2017年の実績が76%となり、高断熱住宅を提供していることが分かります。
断熱基準 | 基準単位 | 地域区分 | |||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ||
省エネ基準 | UA値 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | ー | |||
ZEH基準 | UA値 | 0.4 | 0.5 | 0.6 |
この表を見ると分かりますが、省エネ基準よりも、ZEH住宅の基準が厳しいことが分かります。
関東エリアで言うと、省エネ基準では0.87をクリアすればいいところ、ZEH基準では0.6をクリアしなくてはいけなくなります。
※この基準となるUA値は、小さくなればなるほど、高断熱で省エネということになります。
積水ハウスの坪単価
住宅のトップメーカーだけあって、気になる坪単価も高い位置にあります。
主要ハウスメーカーの決算内容から抜粋した坪単価を見ていきましょう。
2017年度の平均単価を表す価格は、3807万円となっています。そして平均の床面積は137.9㎡です。
単純に3.3㎡で割ってみると、約41.7坪になります。
つまり、積水ハウスの坪単価は平均で91.3万円となります。
積水ハウスの個人投資家向け、IR情報にも下記のように公開されています。
5年前の坪単価から比べると、約10万円/坪ほど上がっています。
2010年からの過去8年間で見てみると・・・
- 平均価格は636万円上昇。
- 坪単価は、15.8万円上昇。
積水ハウス | |||
年度 | 平均価格(万円) | 平均床面積(坪) | 平均坪単価(万円) |
2017 | 3,807 | 41.7 | 91.3 |
2016 | 3,729 | 41.9 | 88.9 |
2015 | 3,700 | 42.5 | 87.1 |
2014 | 3,566 | 42.4 | 84.0 |
2013 | 3,450 | 42.7 | 80.8 |
2012 | 3,344 | 42.3 | 79.1 |
2011 | 3,311 | 42.1 | 78.6 |
2010 | 3,171 | 42.0 | 75.5 |
これは、積水ハウスに限ったことではなく、主要ハウスメーカーすべてに言えることです。
ちなみに、2017年度主要大手ハウスメーカーの平均坪単価は?
- 三井ホーム:97.2万円
- 住友林業:97.9万円
- 積水ハウス:91.3万円
- ヘーベルハウス:94.9万円
- 大和ハウス:88.5万円
- セキスイハイム:82.7万円
- ミサワホーム:75.4万円
- ヤマダホーム:72.4万円
リクルート住まいカンパニーのアンケートによると、全国の注文住宅平均価格は2807万円ですから、大手ハウスメーカーがいかに高い単価設定かが分かります。
積水ハウスの評判や口コミ
ハウスメーカーの中で、累積建築棟戸数が多い積水ハウスですが、評判や口コミはどうなんでしょう。
普通に考えると、建築戸数が多いだけ、いろいろと出てきそうな感じもしますよね。
積水ハウスはデザイン的に優れてるので見た目がいい。もちろん住んでもいい。
そして客の要望に応えてくれる
レスポンスがいい(パース、図面が早い、何度でも図面を作ってくれる無料)
建て始まったらクレームに対して全てやり直してくれる(合理的に)
納得のいくものができる。ただし客も知識がないと負けてしまうので勉強は必要引用:yahoo知恵袋
最近積水ハウスで建てました。
約30坪 平屋(シャーウッド里楽)
ソーラーパネル 4.0kw
総ベルバーン仕様・建物だけ(ソーラー込)だと 2650万
(見積もり表でいくと、A 建物ご予算の欄です。)
・外構工事 200万
その他もろもろ含めて、土地関係だけを抜くと 合計 3300万。条件によりけりですが、平屋30坪と総2階建て35坪は同じくらいだそうです。
(2階建ても検討しようかと思って聞いてみたことがあるので。)引用:yahoo知恵袋
今年、積◯と本契約を交わした者です。うちはコミコミ3千万でお願いして一発目の見積もりが約36坪で3600万(ざけんなぁ〜 )であれこれ営業さんと試行錯誤し、最終34坪(平屋)4LDKで約3100万で判をつきました。外構込みのコミコミの見積もりです。あと、ZEHは審査待ちなので補助額は見積もりに反映してません。4kwちょいの太陽光+エネファーム、LDK床暖、リビングあらわし梁、照明とカーテン約20万ずつの予算、キッチンはパナのLクラス、小さいけどウッドデッキ。後は特に初期の提案プランからグレードは下げてないと思います(ベ◯バーン、全窓3重ガラスとか)。
引用:yahoo知恵袋
調べた方は分かると思いますが、評判や口コミを見ると、悪い噂がこれでもかと、湧いて出てきますが、良い噂はほとんど書かれていません。
どのハウスメーカーでも一定数の、クレームがあり、それに対してどのように対応しているのかは、営業マン個人の資質であったり、営業所の風土であったりとなります。
毎年オリコンが行っている「ハウスメーカー注文住宅のランキング」では、総合ランキングで4位になっています。
どのような項目で評価されているのかというと、下記14項目でポイント評価となっています。
【ランキング項目詳細】
- オープンハウス
- 情報の分かりやすさ
- 営業スタッフの対応
- 設計担当者の対応
- デザイン
- ラインナップの充実度
- 住居の性能
- 設備、内装の質
- 施工担当者の対応
- 長期保証
- アフターケア
- 付帯サービス
- 金額の納得感
- 打ち合わせのしやすさ
この中で、3位以内に入っている項目は、アフターサービスが3位のみです。
つまり際立った特徴が無く、平均点をとり、総合4位という位置にいることが分かります。
まとめ
積水ハウスは、その価格から、平均年収あたりだと購入が難しいハウスメーカーのように感じます。
しかし、建築実績はナンバーワンなので、人気があるのは確かなようです。
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