一条工務店といえば、高性能住宅の代名詞になりつつありますが、注文住宅のみならず、建売住宅も販売を開始していました。

その名も、「i-palette(アイ・パレット)」

売れに売れているi-シリーズ(i-smart・i-cube)のツーバイフォータイプです。

一般的な建売住宅とは一線を画す仕様となっており、「家は、性能。」を売りにしている一条工務店ならではの建売戦略でしょう。

今回は、そんな「アイパレット」の特徴とメリットデメリットを紹介していきます。

 

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【i-palette】アイパレットの標準仕様

あお

一条が建売をやっているというのを知らない人が結構いるよね。

じょし

2015年に着手したから、しょうがないかもよ。

2018年現在、一条工務店の社長は岩田社長になっていますが、右肩上がりに成長をけん引してきた前社長宮地社長が、建売事業を引き継ぎ経営しています。

 

アイパレットは、高性能を売りにする一条工務店が手掛けた、分譲建売住宅です。

この時点ですでに、他の建売とは違う雰囲気を感じますね。

 

アイパレットの標準仕様一覧

アイパレットの工法は、ツーバイフォー工法。

i-smartやi-cubeのツーバイシックスとは、構造の厚みに違いがありますが、基本的な仕様は似ています。

  • 太陽光発電システム
  • 全面タイル貼り施工
  • 全館床暖房システム
  • 複層Low-Eガラス付樹脂サッシ
  • 耐震等級3
  • キッズキッチンカウンター
  • 超保温浴槽
  • 熱交換換気システム「ロスガード90」
  • 高気密・高断熱仕様Q値=0.89

建売住宅になるので、ほとんどの設備が備わっているんですね。

じょし

もちろん、トイレや洗面台なんかもつくんだよね。

以下では、特に秀でている部分を紹介していきます。

アイパレットの外観特徴

アイパレットの外観、見た目はタイル貼り。

高級住宅に使われるような豪華さがあります。

 

さらに、注文住宅アイスマートで標準採用の、ファインバルコニーが装備され、大容量の太陽光発電が搭載されるんです。

詳細を見ていきましょう。

全面タイル貼り施工

一条工務店の特徴の一つに、ハイドロテクトタイルがありますが、アイパレットは、ハイドロテクトではないにしろ、全面総タイル貼り施工となっています。

これは、注文住宅である「アイスマート」や「アイキューブ」の標準仕様と同等です。

あお

よくある建売は、そのほとんどが吹き付け外壁だったり、サイディングだったりするから、最初安くても後々メンテナンスで費用が掛かるんだよね。

その点は、タイルはいいかもしれないな。

タイル貼りの特徴は、長持ちすることと、見た目の豪華さ。

5つの強さを持ち合わせています。

  1. 汚れに強い
  2. 変色に強い
  3. 劣化に強い
  4. キズに強い
  5. 火や熱に強い

大容量太陽光搭載

あお

建売住宅に、太陽光が大容量搭載しているって、ほかではちょっと考えられない仕様だよね。

これだけでも、建売って思わないんじゃないかな。

じょし

10kwも搭載していたら、月に1万円以上売電するんじゃない。

もう一つ一条工務店の特徴にある、太陽光発電システムも標準搭載となります。自社オリジナル太陽光パネルを採用しているので、一般的なパネル価格よりも安価に提供されているのも特徴です。

大容量の太陽光パネルが搭載されているアイパレットだと、全量買い取り制度が使え、20年間の固定買取になるから、住宅ローンの返済に充てることもできます。

もちろん、20年後も発電は順調に行われますので、余剰に切り替え、自己消費に回すということも検討できます。

じょし

20年の中で、パワーコンディショナの交換は必要になるけど、トータルで考えるととってもお得になるね。

じょし

うちも、太陽光乗せたけど、正解だったよね。毎月すごく助かるよ。

アイパレットの内装特徴

アイパレットの内装は、注文住宅のアイキューブの仕様を採用しています。

注文住宅ではないという点を除けば、隣にアイキューブが建っても、わからない範囲でしょう。

キッズキッチンカウンター標準

キッチンはカウンター付き(アイキューブではオプション扱い設備)

このキッチン、アイスマートでも採用する人がいるくらい、大人気商品の一つ。

キッズデザイン賞を受賞していることでも有名になりました。

 

キッチンとカウンターを隔てる壁には、両方ともマグネットがつけられる仕様になっていて、キッチン側では、調理に使うアイテムをつけることができたり、カウンター側では子供が持ち帰ってきたプリントをつけておくことも可能。

特に、カウンター側には収納が2つ付いているので、宿題に必要な一式を入れておけば、子供部屋まで取りに行かずに済んでしまいます。

経済性バツグンのお風呂も標準仕様

どのタイプにも付く、6時間でたった1度しか湯温が下がらない、超保温浴槽が標準です。

保温に一役買っているのが、浴槽のフタ。

このフタ、断熱性能が優れている「硬質ウレタンフォーム」仕様です。

熱を逃がしません。

翌朝までふたをしておくと、冬場凍ってしまった車の窓の氷取りに使えるとブログでも評判です。

あお

経験上、数人入ったり出たりすればお湯の温度は下がるけど、冷めにくいのはさすがな性能だね。

じょし

前に、湯はりして寝てしまったことがあったけど、5時間経っても熱々だったのを覚えているよ。

このお風呂は、宿泊体験で実感することができます。詳しくは関連記事で紹介しています。

全館床暖房が標準仕様

一条工務店の注文住宅「セゾン」「ブリアール」「和風」、規格住宅の「アシュレ」などは、床暖房がオプション扱いですが、建売住宅のアイパレットは全館床暖房が標準仕様です。

普通の建売住宅にはまずない仕様でしょう。

じょし

一条工務店の家に住むなら、全館床暖房はぜひとも欲しい設備の一つだよね。

上にある写真に記載されている通り、リビングダイニングキッチンの床になんかは当たり前。

普通は、寒くて当たり前になっている、廊下や洗面所やトイレ、お風呂まで床暖房が入っています。

もちろん2階の部屋や廊下トイレ、ウォークインクローゼットまですべてが温かいんです。

冬は床暖房以外の暖房機器は必要ありません

 

あなたが今住宅を検討している時期が「冬」であるなら、「宿泊体験」をすることをおすすめします。

 

あなたが今住宅を検討している時期が「夏」であるなら、「住まいの体験会」に行くことをおすすめします。

住まいの体験会では、夏なのに床暖房を体験することができるんです。

 

しかも、経済的な光熱費も見逃せません。

光熱費を決定づける断熱性能は、Q値0.89をマーク。

この断熱性能がどのくらいのものなのか?は、各ハウスメーカーの断熱性能ランキング表を見ると分かると思いますので、紹介したいと思います。

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【各ハウスメーカー自由設計断熱性能ランキング】
ランク ハウスメーカー 工法 Q値 UA値 C値 気密測定有無
一条工務店 i-cube・i-smart 2×6 0.51 0.28 0.61
一条工務店 夢の家Ⅳ 在来 0.98 0.61
スウェーデンハウス 2×6 1.14 0.43  0.73
土屋ホーム 在来 1.23 1.0
ウィザースホーム 2×6 1.34 0.39
ミサワホーム(120mm仕様) 2×6 1.37 0.43
三井ホーム 2×6 1.42 0.43
セキスイハイム グランツーユー 2×6 1.6以下 0.46 0.99以下
三菱地所ホーム 2×6 1.6
10 積水ハウス プレミアム 在来 1.6
11 トヨタホーム 鉄骨 1.86
12 住友林業 在来 1.92 0.46 5.0(Ⅲ以南)
13 セキスイハイム 鉄骨系 鉄骨 2.1 0.60 2.0
14 ダイワハウス 鉄骨 2.23 0.87
15 積水ハウス 鉄骨 2.4 0.87
16 へーベルハウス 鉄骨 2.7 0.87
17 タマホーム 在来 2.7
18 パナホーム(パナソニックホームズ) 鉄骨 2.7
あお

一条工務店の自由設計、アイスマートやアイキューブには届かないけど、夢の家Ⅳのセゾンよりは高性能なんだよね。

じょし

そんなことより、他のハウスメーカーの注文住宅よりも性能が良いって、そこがすごいんじゃないの?

「家は、性能。」を掲げている注文住宅メーカーが作る建売住宅は、性能にも妥協していないのがよくわかります。

 

全熱交換換気システム「ロスガード90」標準搭載

アイパレットの光熱費がかかりにくい一つに、熱交換換気システム「ロスガード90」が絡んでいます。

高気密高断熱住宅には欠かせない、24時間換気システムですが、熱交換効率が悪いと、せっかく暖めた空気や、冷やした空気を外に逃がすことになり、経済的ではありません。

注文住宅に標準搭載されている、熱交換を90%抑える「ロスガード90」で熱損失を最小限に抑えます。

じょし

この換気システム、花粉をシャットアウトしてくれるから、花粉症だった私には大助かり。

ティッシュボックスを持ち歩いていたころが、懐かしいよ。

あお

そんな時期もあったよね。

ホコリやちいさな虫が入ってこないから、掃除も楽になったよね。

建売を選択することのメリットデメリット

いいことづくめのアイパレットですが、見方によってはデメリットもメリットも存在します。

建売から見始めた人にとってや、自由設計から見始めた人など、家づくりの始まりかたによってもずいぶんと考え方が変わってくるでしょう。

アイパレットのメリット

立地や利便性、資産価値

アイパレットは、建売住宅のメリットともいえる「駅が近い」や「スーパーが近い」「学校が近い」など「利便性」はそのままに、家の性能は注文住宅並みにすることで、新しい購入層を狙っています。

あお

駅近がいいけど、販売されているのは性能が・・・、しかも即入居できるとなると、中々ないんだよね。というかない!

注文住宅では、土地探しや、打ち合わせに時間がかかるなど、1年以上の歳月がかかることがほとんど。

しかし、建売では気に入れば即購入が可能で、住宅ローンのハードルさえ乗り越えれば1か月足らずで済み始めることができます。

もし、転勤等で手放すことになったとしても、住宅に高い付加価値(タイル・床暖房・太陽光)がついていることから、買い手がつくのも時間の問題でしょう。

アイパレットのデメリット

アイパレットのデメリットというより、建売というイメージのデメリットが大きいでしょう。

世間一般では、建売=低性能・安いというイメージはまだまだあります。

しかし、初期費用としてはその辺の建売よりも高くなります。

 

一般建売<アイパレット<一条注文住宅

 

という、新しい価値観で見れるかどうか?がポイントでしょう。

 

また、建売のデメリットとしては下記のような一般的なデメリットも叫ばれます。

  • 建売住宅になるので、気に入った土地や広さを自由に選ぶことができない
  • 間取りや外観も決定済みとなるので選択するのは不可

 

あお

当たり前っちゃ、当たり前なんだけど。自由設計と比べるとどうしても不自由にはなるよね。

じょし

でも、注文住宅で駅近を求めたらかなりの出費になるから、それを考えたら、良いとこどりじゃないかな。

建売住宅アイパレットとアイキューブとの違い

アイキューブとほとんど同じになりますが、一つ違いを言うと、窓にハニカムシェードがつかないこと。

 

なぜ?ハニカムシェードがつかないかというと、安価に提供するため、構造をツーバイフォーにしています。

そのため、ツーバイシックスよりも壁の厚みが取れません。

アイキューブやアイスマートは、ツーバイシックス+外断熱が加わることで、外壁の厚みがあることでハニカムシェードを設置するスペースが確保できるのです。

あお

ハニカムシェードを採用したいときは、後から自分で取り付けることができるんだ。ただ、窓枠内にピッタリと収まるようには難しいけどもね。

じょし

オーダータイプのハニカムも出ているみたいよ。

 

まとめ

一条工務店が新たに手掛ける建売住宅「アイパレット」はどんな家なのかが、わかったでしょうか。

2020年に省エネ基準が義務化されることが決まっています。

今現在売られている建売住宅、あなたが買おうとしている建売住宅は、2020年の省エネ基準を満たしているでしょうか?

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少し先を見ると、今選ぶべきものが見えてくるかもしれません。

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